Binanceは世界No1の取引量の暗号資産取引所で、非常に多くのアルトコインの取扱があり、手数料も格安で多くの投資家の支持を受けています。
海外取引所に登録する際に真っ先に検討される取引所でどんな特徴があるか気になる人も多いと思いますので、Binanceの特徴やメリット・デメリット、取引手数料や入出金方法などをまとめて紹介します。
本ページを見ることでBinanceの特徴からデメリット、自分に合っているのかどうかがわかるのでぜひ最後までご覧ください。
- Binanceのサービスの特徴(メリット・デメリット)
- Binanceの手数料や入出金方法
- Binanceがおすすめの人
それでは見ていきましょう!
Binanceの特徴とメリット
まずはBinanceの基本スペックを見てみましょう。
取扱通貨数 | 取引手数料(BTC) | 最低取引数量 | 登録 |
---|---|---|---|
300種類超 | 0.1% | 通貨により異なる | なし |
入金方法 | 出金方法 | 入金手数料 | 出金手数料 |
暗号資産のみ | 暗号資産のみ | 無料 | 通貨・ネットワークにより異なる |
- 国内取引所では投資できないアルトコインを取引できる
- 格安の取引手数料
- バイナンスコイン保有による優遇が手厚い
- 高機能の取引ツールを全員利用できる
- 最大20倍のレバレッジ取引
- 暗号資産を保有しているだけで暗号資産がもらえる
- 日本円の取扱がない
- 金融庁・財務省への認可・登録がない
- 登録や入金でもらえるボーナスはない
取扱通貨が豊富
Binance最大の特徴は取扱通貨が豊富なことで、2021年8月時点で300を超える暗号資産に投資が可能になっていて、日々取扱通貨を増やしています。
実は国内取引所では時価総額上位の暗号資産でも半数以上が取引できず、人気の暗号資産に投資できるのは海外取引所に比べて大きなメリットです。
ポルカドットやカルダノなど、大きく値を上げる時には国内取引所で取り扱っていない・・・というケースもありますので、これから来るアルトコインに投資したい人にとってBinanceをはじめとした海外取引所は必須の存在といえます。
格安の取引手数料
取引手数料は取引金額の0.1%となっており格安です。
バイナンスコインで支払えば手数料は半額の0.05%となり、さらに格安の手数料で暗号資産を取引できます。
また、取引量や暗号資産の保有量で決まるアカウントレベルによってさらに手数料は安くなり、最安で0.015%まで手数料が安くなります。
頻繁に取引する人であるほど手数料が安いのは嬉しいですね。
バイナンスコイン保有による優遇が手厚い
- 手数料が優遇される
- コンバートができる
- バーンで希少性が高まる
上述した手数料の優遇以外にも、バイナンスコインには様々なメリットがあります。
まず、手数料をバイナンスコインで支払うと安くなるだけでなく、バイナンスコインを多く保有しているとアカウントレベルが上がってさらにベースの手数料が安くなります。
また、端数だけ保有する暗号資産を一括でバイナンスコインに両替できる「コンバート機能」があり、半端に残った暗号資産を有効に活用できるようになっています。
バイナンスコインは2021年9月時点で時価総額4位の暗号資産になっており、多くの投資家が保有している人気暗号資産です。
参考:CoinMarketCap
また、バイナンスコイン自体もビットコインやイーサリアムなどの暗号資産市場全体に連動して動く性質があるので、待機資金が値上がりに置いていかれるリスクはUSDテザーなどよりは少ないと言えるでしょう。
さらに四半期ごとに取引量に応じてバイナンスコインを買い戻して焼却する「バーン」のしくみもあり、徐々に流通量を減らして希少性を高める設計になっています。
値上がりの期待を持ちつつBinanceをお得に利用できるバイナンスコインの存在がBinanceの利便性をさらに高めていると言えます。
高機能の取引ツールを全員利用できる
Binanceにはコンバート、クラシック、アドバンスという3つの取引画面が用意されており、最も高機能なアドバンスもBinance登録者なら全員が利用できます。
アドバンスは株のトレーディングツールのような機能で、チャートや板情報を確認しながら、感覚的に注文を出すことができる高機能ツールです。
逆指値注文や特殊注文にも対応しており、非常に使いやすくなっています。
はじめて利用する際は手軽に利用できるコンバートやクラシックの方が使いやすいかもしれませんが、慣れてきたら高機能ツールがいつでも使えるのは大きなメリットです。
最大20倍のレバレッジ取引
またBinanceではFX取引も可能になっており、最大20倍のレバレッジ取引をすることができます。
暗号資産はただでさえ値動きが荒いボラティリティの大きな商品ですが、レバレッジをかけることでさらに大きな利益を狙うことができます。
当然、損失が出る可能性もあるのでリスク管理は万全にする必要がありますが、レバレッジ取引ができるという選択肢がある点はメリットと言えるでしょう。
暗号資産を保有しているだけで暗号資産がもらえる
Binanceにはステーキングやセービングというサービスがあり、暗号資産を預けて利息をもらえる定期預金のようなサービスがあります。
利率は通貨や預ける期間によって異なりますが、年利で10%以上のものや中には30%超のものもあり、ステーキング目当てでBinanceに登録した人もいるほどです。
暗号資産の値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく、利息収入(インカムゲイン)も狙うことができるので、収益性に直結する非常に大きなメリットです。
日本の金融庁・財務省への認可・登録がない
Binanceは日本の金融庁や財務省への登録がない点は理解しておく必要があります。
登録には日本国内の法律(金融商品取引法)への遵守が必要となり、様々な規制やルールの対象となるため登録をしていないと考えられますが、日本国内においては無登録業者という扱いになります。
Binanceはマルタを所在地としていますが、マルタ金融当局の認可も受けておらず、政府機関の登録や認可という点ではグレーな状況です。
各政府機関の認可や登録を受けていないからと言って危険な業者と断言することはできませんが、この辺りは早くルールが整備されて安心して取引できる環境が待たれますね。
なお、海外取引所はすべて日本国内での登録はしていない業者となります。
日本円の取扱がない
また、Binanceでは日本円の取扱がありません。
Binanceで入出金するには暗号資産を使用するしかないため、これから暗号資産を購入しようと思っている人は日本円で暗号資産を購入するため国内取引所の口座が必要です。
日本当局への登録がない関係か日本人への投資の勧誘をしていない建てつけになっており、今後の規制強化などによってはサービス内容を大きく変更する可能性がある点には注意が必要です。
登録や入金でもらえるボーナスはない
なお、海外のFX会社では登録や入金額に応じてもらえるボーナスがありますが、Binanceではそのようなボーナス制度はありません。
ボーナスは現金同様に使えるものなので、ボーナス狙いで登録したい人もいますが、Binanceにはボーナスはありませんので、必要になった時に登録しましょう。
このようにBinanceは日本円の取扱がないなど、海外取引所特有の使いづらさがありますが、一方で人気のアルトコインをはじめとしたほとんどの暗号資産に投資ができるようになり、手数料も格安です。
セキュリティ面でも評価される取引所なので、最もおすすめの海外取引所といえます。
Binanceの取引手数料
Binanceの手数料は以下のようになっています。
料率・金額 | |
---|---|
取引手数料 | 取引金額の0.1% |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 通貨・ネットワークごとに異なる |
Binanceの取引手数料は一律0.1%
暗号資産取引所ではMaker手数料(主に指値)とTaker手数料(主に成行)に差をつけるところが多いですが、Binanceでは一律取引金額×0.1%の手数料となっています。
仮に1BTCが50,000ドル(550万円相当)の時に1BTCを買ったとすると、0.001BTCが手数料となり、日本円換算すると約5,500円になります。
さらに、Binanceコイン(BNB)を手数料として支払うと手数料が0.05%まで下がります。
日本の証券会社の手数料率が1%程度と言われていますので、格安の手数料と言えます。
大口優遇があり最低0.02%まで手数料が安くなる
また、Binanceにはアカウントレベルという大口投資家の優遇制度(VIP制度)があり、レベルが上がるごとに手数料が安くなります。
最高のランクになると手数料は最低0.02%まで安くなりますが、最高ランクのVIP9に到達するには30日で150,000BTC以上の取引かつ11,000 BNB以上の残高が必要とかなりハードルは高くなっています。
- 30日で150,000BTC以上の取引
- 11,000 BNB以上の残高
- 上記2つの条件を両方達成すると適用される
ハードルは高いですが、手数料が安くなるメリットは大きいので、Binanceで多く取引する人はアカウントレベルの条件や優遇などをチェックしておきましょう。
入金手数料は無料
- 日本円の扱いがなく暗号資産での入金となる
- 入金手数料は無料
- 送金元の出金手数料がかかるのが一般的
また、Binanceでは日本円の取扱がないため暗号資産での入金となりますが、入金手数料は無料です。
多くの取引所でも暗号資産の入金は無料ですがBinanceでも無料となっています。
暗号資産の送金は送金元が出金手数料を負担するのが一般的なため、自身の口座間で暗号資産をやり取りする場合には送金元の取引所・ウォレットで出金手数料がかかります。
Binanceへの入金はBinanceのビットコインアドレスなどを確認し、出金元で入力するだけなので非常に簡単に入金できます。
出金手数料は通貨・ネットワークごとに異なる
Binanceの出金手数料は通貨やネットワークごとに異なります。
参考として、ビットコインは0.0000054 BTCから0.00057 BTCとなっており、1BTC=500万円とすると円換算の手数料は27円から2,850円となっています。
- ビットコインの出金手数料:27円から2,850円
- イーサリアムの出金手数料:19円から972円
国内取引所に送金する場合は上限に近い手数料となり、出金1回ごとにかかる手数料なので、送金はこまめにしたいところですがまとめて送金した方がお得です。
Binanceの入出金方法
通貨 | 手数料 | 限度額 | 最低入出金額 | |
---|---|---|---|---|
入金 | 暗号資産のみ BTC ETH USDT BNB EOS |
無料 | なし | なし |
出金 | 暗号資産のみ ほぼすべての取扱通貨 |
通貨・ネットワークにより異なる |
上述した通り、Binanceでは日本円の取扱がないため暗号資産での入出金となります。
暗号資産の入金はビットコインやイーサリアムなど基軸通貨で行うことができ、入金手数料は無料となっています。
Binanceでは取扱のあるすべての通貨で出金が可能になっており、手数料や出金限度額は出金する通貨やネットワークにより異なります。
(ビットコイン出金の場合には27円から2,850円程度の手数料がかかります)
また、出金先の取引所でも出金通貨の取扱が必要となりますので、国内取引所などと入出金する場合はビットコインやイーサリアムでの入出金を行うことになります。
入金や出金の具体的な手順については、詳細を解説したページがありますので、そちらをご覧ください。
まとめ
Binanceの特徴や手数料、入出金方法を見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 国内取引所では投資できない暗号資産に投資できる
- 手数料は格安
- 日本国内での登録がなく日本円の取扱がない
Binanceは世界No1の取引量がある取引所で、国内取引所では取引できない人気のアルトコインに投資でき、手数料も格安で世界中の投資家から人気の取引所です。
時価総額上位の暗号資産でも国内取引所では半分も取引できず、取引できても取引に5%近い手数料がかかる販売所のみの現状を考えると、アルトコイン投資には必須の取引所です。
日本の金融庁や財務局等への登録がなく日本円の取扱がないというデメリットはありますが、暗号資産投資の幅が広がることは間違いありません。
Binanceはセキュリティ面の評価も高く、海外取引所の中でも最も信頼できる取引所の一つと言えますので、海外取引所を検討している人は登録してみてはいかがでしょうか。