Binanceには「ステーキング」というサービスがあり、暗号資産を預けて利息のように報酬を得ることができます。
預けておくだけで通常の預金とは比較にならないほどの金利収入を得ることができますし、売却に制限が出る場合もありますが長期保有の方であればかなりメリットの多いサービスです。
本ページではBinanceが提供するステーキングサービスの種類や特徴、設定方法を画像つきで解説していますので、保有している暗号資産から安定収入を得たい方はぜひチェックしてみてください。
なお、一般的なステーキングの説明については別の記事で紹介していますので、ステーキングがよくわからないよという方はぜひ以下のページも参考にしていただければと思います。
それでは見ていきましょう!
Binanceのステーキングの種類と特徴
- 定期ステーキング:ブロックチェーン上に暗号資産を預ける
- Defiステーキング:Defi上に暗号資産を預ける
- バイナンスセービング:Binanceに暗号資産を貸し出す
Binanceのステーキングには大きく「定期ステーキング」と「バイナンスセービング」の2つのステーキングサービスがあり、定期ステーキングの中にも通常の定期ステーキングとDefiステーキングがあり、3種類のステーキングがあります。
定期ステーキングは特定の期間売却ができなくなる分、報酬がもらえる
定期ステーキングとは、ブロックチェーンネットワークの運用を助けるためにブロックチェーン上に暗号資産を預けて(ロックして)報酬を得ることができるもので、各通貨ごとに預ける期間や利率が決まっています。
利率は比較になりませんが、定期預金のようなイメージと考えるとわかりやすいと思います。
預け入れ期間中は売却することができず、利用できる通貨も限られますが、比較的高利率で報酬を得ることができるのが特徴です。
定期ステーキングの対象銘柄(64種類)
FIL/SHIB/INJ/SOL/IOST/GRT/KSM/KLAY/SAND/NEAR/BIFI/XTZ/NEO/WAVES/ATOM/LPT/DODO/DOT/VET/MDX/ONT/1INCH/TKO/EZ/TVK/MIR/RAMP/AUCTION/ADA/ROSE/VITE/IOTX/CAKE/BAKE/OGN/MATIC/BNB/TRU/ALGO/TRX/XEM/IRIS/CELR/LTO/DASH/AVAX/SUSHI/YFI/ICX/QTUM/CRV/KNC/BAND/KAVA/ONE/KMD/TOMO/ADX/FIRO/PNT/COS/ARPA/LSK/EOS
Defiステーキングにはフレキシブルタイプもある
Defiステーキングも基本的なしくみや特徴は同じですが、分散型金融のDefiに暗号資産を預けることになり、対象の通貨や利率などが異なっています。
また、Defiステーキングには、定期ステーキング同様に一定期間売却ができないロックタイプ以外に、自由に売却ができるフレキシブルタイプもあります。
一般的に参入難易度が高いDefiステーキングですが、Binanceが参加を代行してくれるので、通貨や期間を選んで申し込むだけでDefiステーキングで報酬を得ることができます。
Defiステーキングの対象銘柄(11種類)
BTC/ETH/USDT/BUSD/USDC/BNB/SXP/LINK/XVS/HARD/DAI
バイナンスセービングは暗号資産をBinanceに貸すことで報酬がもらえる
また、「バイナンスセービング」はバイナンスに暗号資産をレンディング(貸付)することで報酬を得るサービスです。
利率は低めですがメジャーな暗号資産でも利用でき、いつでも売却できるフレキシブルと一定期間売却がロックされる定期タイプがあります。
株式でいうところの「貸株」のようなサービスと言うと、イメージがわく人もいるかと思います。
バイナンスセービングの対象銘柄(116種類)
TKO/BTC/BUSD/USDT/1INCH/AAVE/ADA/AERGO/ALGO/ANKR/ARK/ARPA/ATOM/AVAX/BAKE/BAL/BAT/BCH/BNT/BRL/BTT/CAKE/CHR/CHZ/COCOS/COMP/COTI/CRV/CVC/DAI/DASH/DODO/DOGE/DOT/EGLD/ENJ/EOS/ERN/ETC/ETH/EUR/FET/FIL/FOR/FTM/FUN/FXS/GLM/GRT/HBAR/HNT/IOST/IOTA/IQ/KAVA/KEEP/KLAY/KMD/KNC/KSM/LINK/LIT/LOOM/LPT/LSK/LTC/MANA/MATIC/MDX/MIR/NEO/NU/OG/OMG/ONE/ONT/PERP/PHA/PROM/QTUM/REEF/REN/REP/RSR/RUB/SAND/SC/SFP/SNX/SOL/SRM/STORJ/SUSHI/SXP/TCT/TFUEL/THETA/TOMO/TRB/TROY/TRX/TVK/TWT/UNI/USDC/VET/VITE/WAVES/XLM/XMR/XRP/XTZ/YFI/YFII/ZEC/ZIL
国内取引所にもステーキングはある?
国内取引所にも一応ステーキングサービスがありますが、bitFlyerとCoincheckがリスク(LSK)のみ、GMOコインがテゾス(XTZ)のみとなっており、国内取引所では対象銘柄が非常に限られます。
- bitFlyer:リスク(LSK)
- Coincheck:リスク(LSK)
- GMOコイン:テゾス(XTZ)
上述した通り、Binanceのステーキング対象銘柄は非常に幅広く、ビットコインなどメジャーな銘柄も取り扱っているため、ステーキングにはBinanceなど海外取引所を利用するのが現実的です。
Binanceのステーキング利率
ステーキング利率はステーキングの種類や銘柄、定期ステーキングであればロック期間などによって異なりますし、同じ条件の中でも動的に変化しています。
参考:ある銘柄のロック期間による利率の違い
期間15日
期間30日
期間60日
そのため確定した利率を記載するのは難しいのですが、参考として2021年8月時点のいくつかの銘柄の利率(年利)とその条件を以下に記載させていただきます。
- ビットコイン(BTC):2.12%(Defi・フレキシブル)
- イーサリアム(ETH):1.73%(Defi・フレキシブル)
- バイナンスコイン(BNB):8.49%(Defi・フレキシブル)
- USDテザー(USDT):4.79%(Defi・フレキシブル)
- ポルカドット(DOT):16.62%(定期・90日)
- カルダノ(ADA):8.38%(定期・90日)
100万円相当の暗号資産をステーキングしていた場合、ビットコインなら約2.12万円、ポルカドットなら約16.62万円が年間で入ってくる計算になります。
さらに暗号資産が値上がりすれば倍々ゲームのように資産が膨らんでいくのが魅力ですね。
高いものでは年率10%や30%超えのものまであり、ステーキング報酬は非常に大きく魅力的です。
最新のステーキング報酬は、ログイン後のBinanceサイトからファイナンス>バイナンスアーニングを選択することで確認できます。
ステーキングを検討している方や、すでに暗号資産を保有している方で気になる方はぜひチェックしてみてください。
Binanceのステーキングのはじめ方(設定方法)
それでは具体的にどのようにBinanceでステーキングを始めるのか見てみましょう。
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STEP1Binanceサイトにアクセス
ログイン後のBinanceサイト上部メニューの「ファイナンス」>「バイナンスアーニング」を選択します。
バイナンスアーニング画面の下部にある「定期ステーキング」を選択します。
-
STEP2銘柄選択
銘柄と利率の一覧が表示されます。なお、銘柄上部にある「定期ステーキング」「Defiステーキング」を選択すると、それぞれの対象銘柄を確認することができます。
ステーキングしたい銘柄のロック期間を選択し、「今すぐステーク」を選択します。
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STEP3注文入力
ステーキングする数量を入力し、規約同意にチェックをして「購入確認」を選択します。
確認画面が表示されますので、確定すると完了です。
ステーキング収益の確認方法
設定をしたら各期間にあわせて報酬が入金され、受け取ったステーキング収益額はBinanceサイト上で確認できます。
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STEP1報酬画面にアクセス
ログイン後のBinanceサイト上部メニューの「ウォレット」>「報酬」を選択します。
表示された画面メニューから定期ステーキングを選択すると、定期ステーキングで受け取った報酬を確認できます。
メニューの中からDefiステーキングを選択することで、Defiステーキングの報酬額を確認できます。
ステーキングで得た利益は雑所得となる
なお、ステーキングで得た利益には売買益同様に税金がかかり、税金の区分は雑所得となります。
給与所得者の場合には、年間20万円以上の雑所得が発生している場合に申告を行う必要があります。
金利収入のようなものなので利子所得と勘違いしてしまう人もいますが、仮想通貨から得た利益は雑所得となりますので売買益と合算して雑所得として申告し税金を納めます。
所得は受け取った報酬を受け取った時点のレートで円換算し、円ベースでの所得額を計算します。
まとめ
Binanceのステーキングの特徴や設定方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- Binanceのステーキングには3種類ある
- 種類・銘柄・ロック期間によって利率が変わる
- Binanceサイト上(メニューのファイナンス)から簡単に設定できる
Binanceのステーキングには大きく「定期ステーキング」「Defiステーキング」「バイナンスセービング」の3種類があります。
定期ステーキングとDefiステーキングはブロックチェーンやDefiに暗号資産を預けることで報酬を受け取ることができ、バイナンスセービングはBinanceに暗号資産を貸し出すことで報酬を受け取ることができます。
定期ステーキングは定期預金のように期間が決まっていて、その間の売却はできませんがその分高めの利率を受け取ることができます。
バイナンスセービングはロック期間がなくいつでも売却することができるフレキシブルになっており、Defiステーキングは定期とフレキシブルの両方があり好きな商品を選択することができます。
ステーキングの種類によって対応銘柄が異なり、銘柄やロック期間によって利率が変わるためBinanceサイトで利率を確認して、自分の希望するステーキングを利用しましょう。
設定自体はBinanceサイト上からすぐにアクセスでき、対象銘柄から好きなステーキングを選ぶことで簡単にステーキングをはじめることができます。
すでに暗号資産を保有している人は、持っているだけだともったいないのでステーキングを活用して、投資収益を最大化させていきましょう。