Binanceには成行や指値だけでなく、株やFXと同じく逆指値注文を出すこともできます。
(Binanceではストップリミット注文という名称になります)
逆指値注文を使うことで、損切り注文を出せたり、「意識された価格をブレイクしたら買い」など、注文の自由度が増します。
はじめて利用する場合は少し戸惑うかもしれませんので、本ページでBinanceの逆指値(ストップリミット)注文を出す方法を画像つきで解説します。ぜひ参考にしていただければと思います。
それでは見ていきましょう!
逆指値注文の意味と活用する場面
- 買いの場合:「ある価格以上になったら買いたい」注文を出す
- 売りの場合:「ある価格以下になったら売りたい」注文を出す
- ロスカットの注文や意識されたラインを抜けた時についていく注文を出すことになる
まず、逆指値注文は買いであれば「ある価格以上になったら買いたい」場合に出す注文です。
売りでは逆に「ある価格以下になったら売りたい」注文を出すことになります。
通常はなるべく安く買いたいので現在値より下に指値を出すものですが、逆にある価格以上になったら買いたい場合に使う注文方法です。
意識されている価格を抜けたら上昇していくだろうから、ある価格以上になったら買い注文を出すという時に活用したりします。
主にロスカットで使われる
逆指値注文が主に利用されるのはロスカット(損切り)の注文で、買いポジションがある時に「この価格まで下がったら売り(損切り)」として損失を一定額に収めるために逆指値注文が出されます。
仮にビットコインを1BTC=100万円で買った場合・・・
90万円まで下がったら損切りすると決めたらストップ価格を90万円に設定します。
すると、実際に値下がりしてしまった場合、90万円で決済がされ、その後50万円まで落ちても損失が広がるのを防ぐことができるという感じですね。
特に兼業の投資家の方などは、チャートをずっと見ておくことはできないので、急変に備えて損切りの逆指値注文を出しておくと
「チャートが気になって仕事が手につかない」
なんて状況を避けることにもつながります。
精神衛生上・リスク管理上は非常に重要な注文方法といえます。
Binanceでできる注文方法
Binanceでは現物取引で以下の注文方法を利用することができます。
- リミット注文:指値注文
- マーケット注文:成行注文
- ストップリミット注文:逆指値注文
- OCO注文:買いと売りの同時注文
指値、成行注文のほかにストップリミット注文という名前で逆指値注文が可能になっていて、買いと売りの注文を一緒に出すOCO注文も利用できます。
日本でFXなどを利用しているともう少し注文方法が多い業者もありますが、Binanceでも十分に豊富な注文方法が揃っていると言えます。
Binanceでできる注文方法
具体的にBinanceでは以下の手順で逆指値注文を出すことができます。
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STEP1トレード画面にアクセス
Binanceの会員サイトにログインし、画面上部のメニューから「トレード」>「クラシック」を選択します。
するとトレード画面が立ち上がります。
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STEP2通貨を選択
トレード画面右側にある通貨パネルの検索ボックスで取引したい通貨のティッカーを入力して、取引したい通貨ペアを選択します。
仮想通貨のティッカーはビットコインなら「BTC」、イーサリアムなら「ETH」、Binanceコインなら「BNB」など通貨ごとに決まっています。
通貨ペア名はビットコインでイーサリアムを買いたい場合は、「ETHBTC」となり、「(購入したい通貨)+(購入に使う通貨)」という並びで表記されます。
ティッカーがわからない場合は「通貨名 ティッカー」などで検索するとすぐにわかります。
主要な通貨のティッカーは当サイトでもまとめていますので参考にしてください。
主な国内取引所の取扱通貨と人気なのに取引できない通貨への投資法 日本国内の取引所は多くありますが、それぞれどの通貨に取引できるか「取扱通貨」に違いがあります。 せっかく取引所の口...なお、通貨名の横にある星マークをクリックすると通貨をお気に入り登録することも可能で、登録しておくと次回以降は検索することなく簡単に表示できるようになります。
通貨を選択すると、画面右上の通貨名が選択した通貨ペア名に切り替わりチャートも選択した通貨のものが表示され、取引できるようになります。
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STEP3ストップリミットを選択
画面下部の注文パネルから「ストップリミット」を選択します。
ストップリミットを選択すると注文パネルがストップリミット(逆指値)に変わります。
(ストップ価格を入れるエリアが表示される) -
STEP4注文情報の入力
ストップ価格(指値が発動する価格)、指値価格(買いたい価格)、金額(購入したい数量)を入力して「購入」を選択します。
買い注文の場合はストップ価格以上になると指値を指値を出すことになり、ストップ価格より下に指値を入力しておけばすぐに注文が成立します。
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ストップ注文の例
- ストップ:0.078
- 指値:0.0781
- 価格が0.078以上になると0.0781の指値を出すので、現在値より高い指値となり基本的にすぐ約定する。
なお、売却の場合も同様にストップ価格(指値が発動する価格)、指値価格(売りたい価格)、金額(売却したい数量)を入力して、「売却」を選択します。
この場合は「ストップ価格まで下がったら指値価格で売る」という注文になり、ストップ価格より低く(安く)指値を入力しておけばストップ価格に達するとすぐに注文が成立することになります。
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STEP5注文完了
これで注文完了です。
注文が完了すると注文パネルの下にある注文履歴パネルに注文が表示されます。
まとめ
Binanceで逆指値注文を出す方法を見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- Binanceでは逆指値注文を出せる
- トレード>クラシックから簡単に注文可能
- ストップ価格と指値価格を設定する
Binanceには指値や成行のほかに逆指値注文を出すこともできます。
Binanceの逆指値注文はストップリミット注文という名称で、ストップ価格に到達したら指定した価格で指値を発動する形になります。
そのため、ストップに到達したらすぐに約定するわけではありませんが、指値価格を買いならストップより上、売りならストップより下の価格を指定することで現在値より不利な価格となりすぐに約定することができます。
逆指値注文はロスカットで設定している人が多いですが、「意識したラインを抜けたらエントリーする」など、いわゆるブレイクアウト戦略でも活用できますので、戦略の幅が広がりますね。
上記で紹介した通り、操作自体は簡単ですのでどんどん逆指値を活用してみてください。