世界最大の海外取引所「Binance」が、本人確認を全ユーザに義務化することを発表しました。
これまで日本ユーザ向けにとっては本人確認書類を提出しなくても取引できる点が魅力の一つでもありましたが、今後どうなってしまうのでしょうか。
必要な本人確認の内容や本人確認しないとどうなるのか、現時点でわかっていることをまとめましたので、参考にしていただければと思います。追加情報が分かり次第、随時情報更新もしていきます。
それでは見ていきましょう!
本人確認義務化に関するBinanceの発表内容
今回衝撃を与えたサービス内容の変更を、Binance公式のツイッターでは以下のように発表しています。
Binanceの発表内容
Binance constantly reviews its products and services to enhance user protection, provide a safe crypto environment and to align with the evolving global compliance standards. As an important step forward, we’re updating our global KYC requirements for all users.
— Binance (@binance) August 20, 2021
Binanceは、グローバルコンプライアンスに対応するため、すべてのユーザーの本人確認(KYC)を必須にするようにします。
参考:Binance公式
内容を簡単にまとめると・・
Binanceではすべてのユーザに本人確認(KYC)の完了を求めるようになり、本人確認が完了していないユーザには利用制限がかかり、新規ユーザ・既存ユーザともに大きく影響があります。
必要な本人確認(KYC)の内容と提出方法
今回Binanceが必須にした本人確認(KYC)は、免許証やパスポートなどの本人確認書類の提出が必要になり、Binanceのアカウントレベルでいうと、「Intermediate認証」にあたる認証レベルを求めるものです。
Binanceで認められる本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなど以下の書類で、その他の書類でも認められる場合があるので以下書類を準備できない場合はBinanceに問い合わせてみましょう。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
Binanceの本人確認書類の提出方法は、以下の記事で詳細に紹介していますので参考にしていただければと思います。
KYC義務化による新規ユーザへの影響
Binanceの本人確認義務化による利用者への影響を、新規ユーザ・既存ユーザそれぞれどうなるのか見ていきましょう。
まずは新規ユーザです。
- 入金・取引・出金などほぼすべてのサービスが利用できない
- サービスを利用するにはIntermediate認証が必要
8月20日以降にアカウント登録した人は、「Intermediate認証」が完了していないと入金・取引・出金などBinanceのすべてのサービスを利用することができません。
これまでは本人確認なしだと出金額が1日2BTCに制限されるくらいで、入金から取引、出金までほぼすべてのサービスを利用できていましたが、かなり大きな影響が出ることになります。
かなり影響が大きいですが、国内取引所では売買できない人気アルトコインを取引できるメリットは変わりません。
本人確認が必要になったことで、取引できるようになるまでに少し時間がかかるようになったので、色々な暗号資産を売買したい方は早めにBinanceへのアカウントを登録しておきましょう。
KYC義務化による既存ユーザへの影響
一方、既存ユーザの場合は「Intermediate認証」が完了していないと、アカウントの権限が一時的に「出金のみ」となり、出金や注文のキャンセル、保有ポジションの決済、償還などのサービスが制限されます。
- アカウントの権限が一時的に「出金のみ」となる
- 出金や注文のキャンセル、保有ポジションの決済、償還などが制限される
- 制限解除にはIntermediate認証が必要
- 2021年10月19日までに段階的に制限が実施される
2021年10月19日までに段階的に制限が実施されるため、まだ制限されていないアカウントを持っている方は早めにIntermediate認証をしたり出金するなどの対応が必要になります。
Intermediate認証が完了していれば制限がかからず、これまで通りすべてのBinanceのサービスを利用できます。
これまでは本人確認不要で入金や取引ができ、1日2BTCまで出金ができたので本人確認をしていない人も多いと思いますが、今後はIntermediate認証が前提となります。
この機会に「Intermediate認証」をするか、利用を諦めて全額出金するかなどを何かしらの対応を検討する必要があります。
まとめ
BinanceによるKYC(本人確認)の制限について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- BinanceがKYCをしていないユーザに制限をかけると発表
- 新規ユーザ、既存ユーザともに取引不可になり影響が大きい
- 制限解除にはIntermediate認証が必要
Binanceは、本人確認(KYC)が完了していないユーザには入出金や取引などの制限をかけると2021年8月20日に発表しました。
本人確認が完了していないと、新規ユーザは入出金や取引ができず、既存ユーザは段階的に「出金のみ」の制限がかかるため、新規ユーザにも既存ユーザにも非常に大きな影響があります。
これまでBinanceでは本人確認なしで取引までできていたため、本人確認なしで利用していた人は多いでしょう。
そのため、非常に影響範囲は広く、多くの人が本人確認をするのか利用を諦めるかの選択を迫られることになります。
制限解除にはIntermediate認証が必要になるため、取引制限をかけられたくない人は早めにIntermediate認証を完了させておきましょう。
Binanceは各国の規制強化に合わせるため、規制強化が続いています。
今後も規制強化などの発表があれば、当サイトでシェア・解説していきますので、興味がある方は当サイトをブックマークしておいてもらえると嬉しいです。