Binanceには「基軸通貨」という考え方があり、基軸通貨を中心に通貨の交換が行われます。
一般的に為替の世界で基軸通貨というと米ドルですが、Binanceにおける基軸通貨とは何なのか、基軸通貨の考え方やBinanceの基軸通貨について紹介します。
それでは見ていきましょう!
Binanceの基軸通貨と基軸通貨の意味
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- バイナンスコイン(BNB)
- USドルテザー(USDT)
Binanceの基軸通貨は、ビットコイン、イーサリアム、バイナンスコイン、USドルテザーとなっています。
これらの通貨を中心にBinance内で通貨の交換が行われます。
Binanceで暗号資産を取引する場合、「ETH/BTC」のように通貨ペアを指定して取引することになりますが、ビットコインでイーサリアムを買うを意味していて、表記の後ろに書かれる通貨で先に書かれる通貨を買うことになります。
この場合、取引時にビットコイン残高が必要になります。
通貨ペアはBinanceの取り扱い通貨の組み合わせすべてがあるわけではなく、多くの通貨と交換可能な通貨は基軸通貨のみとなっています。
「ADA/BTC」や「DOT/BTC」はあるけど「ADA/DOT」の組み合わせはないような感じで、ADAとDOTを交換したかったらBTCなどの基軸通貨に一度交換をしてから希望の通貨へ交換する必要があります。
これにより取引通貨ペアが集中することになり、管理コストを低く抑えたりフェアな価格形成ができたりするのでしょうね。
どの基軸通貨を持つようにすればよいか
基軸通貨は取引のもとになる通貨なので、特定の通貨ペアに投資していない時には基本基軸通貨を保有することになります。
そうなると、次に気になるのはどの基軸通貨をベースに取引していくのが良いかですが、これは人によって異なります。
各基軸通貨の特徴
- BTC:暗号資産の代表格。国内取引所をはじめ多くのウォレットに送金できる
- ETH:暗号資産の次の主役。国内取引所をはじめ多くのウォレットに送金できる
- BNB:保有していると取引手数料などBinanceで優遇を受けることができる
- USDT:米ドルと連動しているため、暗号資産全体の急落に備えることができる
ビットコインは暗号資産の代表格なので、最もなじみがあると思いますし、Binanceで取引をはじめる時にビットコインを入金してはじめる人が多いので、そのまま取引のベースにしても良いと思います。
暗号資産全体の価格はビットコイン価格にひっぱられて動くので、暗号資産全体が上がっている時にビットコインだけ置いていかれるというのは今のところ考えづらいです。
イーサリアムも暗号資産の代表格で送金コストが安い場合も多く、取引のベースとして持っておく通貨にするのも良いでしょう。
価格変動リスクが気になるならUSDTで持っておくのも良いでしょう。
USDTは米ドルに連動するように作られた暗号資産で、値動きも米ドルとほぼ同じです。
現金に換えておくようなものなので、暗号資産全体が暴落する局面では安心感があります。
バイナンスコインはBinanceで発行されて取引されているトークンで、保有残高に応じてBinanceで特典を受けることができます。
取引手数料の割引などもあるので、Binanceで取引を多くしていて特典を受けたい人はベースの通貨として使っていっても良いですね。
暗号資産全体の値動きとも連動しているので、暗号資産全体が値上がりしている局面でも置いてかれることがありません。
通貨の特徴をとらえて自分の戦略に合わせて保有割合を考える
このように送金などを考えているならビットコインやイーサリアム、急落に備えて現金化に近い動き(リスク回避)をしたいならUSDT、Binanceでの特典を受けながら取引したい人はバイナンスコインをメインの基軸通貨としていくのが良いですね。
基軸通貨を一つに絞るメリットは現金化する際にまとめて送金しやすいことですが、頻繁に送金しないのであれば複数の基軸通貨を持っておき、投資スタンスによって保有割合を変えたりトレードしていくのも良いでしょう。
まとめ
Binanceの基軸通貨と基軸通貨の考え方を見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 基軸通貨はBTC、ETH、BNB、USDTの4種類
- 基軸通貨はすべての暗号資産と交換可能で交換のもとになる通貨
- 目的によって基軸通貨を使い分ける
Binanceにおける基軸通貨は「ビットコイン(BTC)」、「イーサリアム(ETH)」、「バイナンスコイン(BNB)」、「USドルテザー(USDT)」の4種類があり、通貨の交換のもとになります。
Binanceでは取り扱いのある通貨すべてで交換可能ではなく、基本的に暗号資産の交換は基軸通貨を介して行われます。
- たとえば、ADAからDOTに交換したい時にはADA→BTCなど→DOTのように基軸通貨を介して交換をする
為替の世界で米ドルを介して同じようなことがされており、Binanceでも基軸通貨を中心に交換がされます。
そのため、Binanceで特定通貨に投資していない時など待機資金は基軸通貨で持つのが基本ですが、基軸通貨それぞれに特徴があるので、目的にあわせて保有する基軸通貨を決めていきましょう。
Binanceでは日本円の取り扱いがないので最初は少し戸惑いますが、基軸通貨の考え方などはとてもシンプルなもので取引画面も使いやすくなっています。
国内取引所では取引できない暗号資産に投資できるメリットは大きいので、まずは登録をして少し使ってみたり、いざという時にすぐ動けるようBinanceを使ってみてください。