ただ、必要ない人も多いので、内容は要確認!
Binanceは本人確認なしでも入出金や取引ができ、一般の投資家にとって十分な機能が使えますが、本人確認(KYC)をすることで一部制限が外れ自由度が増します。
海外取引所に本人確認書類を提出するのは少し抵抗がある人も多いと思いますが、まずは自分に本人確認が必要かどうかしっかり見極めて、必要であれば本人確認をしていきましょう。
本ページではBinanceの本人確認をするとできるようになることや、具体的な本人確認の手順を解説していきますので、参考にしていただければと思います。
それでは見ていきましょう!
Binanceの本人確認をしていないとかかる制限
- 1日の出金限度額が2BTC
- 現地通貨での入金が300ドルまで
まず、Binanceでは本人確認は任意であり、本人確認をしていなくても入出金やすべての取引を行うことができます。
本人確認をしていないと入出金に一部制限がかかることになり、それらの制限を解除する必要がないなら本人確認は不要といえます。
1日の出金限度額が2BTC
まずは1日の出金限度額が2BTCに制限されます。
1BTCが100万円相当なら約200万円、500万円相当なら約1,000万円までしか出金できないことになります。
大口の投資家や多額のビットコインを保有している人であればかなり大きな額かと思いますが、預け入れ資産が1,000万円くらいの投資家であれば1日で全額出金が可能なので、気にしない人も多いかと思います。
現地通貨での入金が300ドルまで
また、本人確認をしていない場合、現地通貨での入金も300ドルまでと制限されます。
ただし、現地通貨での入金はそもそも日本円が対応していないので、日本人から見ると外貨でBinanceに入金したい人以外は特に影響がありません。
日本でBinanceを利用している人であれば、ビットコインを直接入金して他のコインを取引している人がほとんどだと思います。
なお、Binanceにはいくつか入金方法がありますが、現地通貨での入金の場合はSEPA(Single Euro Payment Area)というしくみを利用することになります。
BinanceでSEPAを利用するには本人確認が必要で、本人確認をしていない人の場合は現地通貨入金が300ドルまでに制限されることになるのですね。
本人確認が必要なのは1日2BTC以上の出金か現地通貨入金がしたい人
このように、Binanceで本人確認をしていないことによる制限は、1日2BTC以上の出金ができないことと、ドルやユーロなどの現地通貨入金が300ドルまでになるものです。
そのため、1日2BTC以上の出金をする予定がない人や現地通貨入金を利用する予定がない人は本人確認をする必要がありません。
逆にいうと、1日2BTC以上の出金をしたい人や、ドルやユーロなど現地通貨入金を利用したい人であれば、本人確認をしておくと自由度が増すことになります。
Binanceの認証の種類と必要なもの
Binanceには認証の種類が「Basic認証」「Intermediate認証」「Advanced認証」の3種類があり、それぞれ入出金制限と認証に必要なものは以下のようになっています。
Basic | Intermediate | Advanced | |
---|---|---|---|
認証に必要なもの | 個人情報の入力 | 本人確認書類 顔写真による認証 |
住所証明書 |
仮想通貨出金 | 2BTC/日 | 100BTC/日 | 100BTC/日 |
現地通貨入金 (出金も同額) |
300ドル | 50,000ドル/日 500,000ドル/月 |
200,000ドル/日 2,000,000ドル/月 |
Basicでは個人情報の入力、Intermediate認証で本人確認書類の提出、Advancedで住所証明書の提出をすることになります。
Intermediate認証まで行うと、ビットコインの出金限度額が上がることになり、住所証明までするとさらに現地入金の限度額を上げることができます。
必要に応じた認証をしていくのが良いですね。
また、認証に使える本人確認書類および住所証明書は以下の書類となっています。
- 本人確認書類:運転免許証・パスポート・マイナンバーカード
- 住所証明書:銀行の取引明細・公共料金の領収書
上記以外の書類でも認められるケースはあるようなので、上記以外の書類しか用意できない人はBinanceに問い合わせてみましょう。
Binanceの本人確認の方法と手順
続いて、具体的な本人確認の手順を見ていきましょう。
Basic認証の手順
-
STEP1認証画面にアクセス
Binanceの会員サイトにログインし、画面右上メニューから「身分証明」を選択します。
-
STEP2Basic認証開始
認証画面のBasicで「今すぐ確認」を選択
-
STEP3個人情報の入力
国、氏名、生年月日を入力し、「継続する」を選択します。
続いて住所、郵便番号、市を入力して「継続する」を選択します。
-
STEP4認証完了
これで認証完了です。
Intermediate認証の手順
-
STEP1認証画面にアクセス
Binanceの会員サイトにログインし、画面右上メニューから「身分証明」を選択します。
-
STEP2Intermediate認証開始
認証画面のIntermediateで「今すぐ確認」を選択
-
STEP3本人確認書類の提出
提出する本人確認書類を選択し、「継続する」をクリックします。
画面指示に従い、本人確認書類をアップロードし、「継続する」を選択します。
-
STEP4顔写真のアップロード
顔写真をアップロードし、「継続する」を選択します。
-
STEP5認証完了これで認証完了です。
Advanced認証の手順
-
STEP1認証画面にアクセスBinanceの会員サイトにログインし、画面右上メニューから「身分証明」を選択します。
-
STEP2Advanced認証の開始
認証画面のAdvancedで「今すぐ確認」を選択します。
-
STEP3住所証明書の提出
登録済みの住所を確認後、提出する本人確認書類を選択し、画面指示に従い住所証明書をアップロードします。
-
STEP4認証完了
提出が完了すると認証手続き完了です。
書類提出後、Binanceでの審査があり10日ほどで認証が完了します。
まとめ
Binanceの本人確認をすると解除される制限や本人確認の手順について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 本人確認をすると1日の出金限度額と現地通貨入金額が増える
- 日本の投資家にとっては不要なことも多い
- 認証は3種類
Binanceでは本人確認なしで取引することもできますが、本人確認をすると出金限度額や現地通貨入金の限度額が緩和され、利用時の自由度が高まります。
本人確認なしでは出金限度額は1日2BTCで、現地通貨入金は300ドルまでとなっています。
本人確認なしでもそれなりの額を出金できますし、日本円の入金はそもそも対応していないので現地通貨入金のニーズもそこまでなく、日本の投資家にとっては本人確認が不要に感じる人も多いでしょう。
Binanceでの認証は3種類あり、それぞれ完了すると各限度額が緩和されていきますので、本ページの情報などを参考に必要に応じた本人確認を進めていってください。