仮想通貨(暗号資産)の値動きは上下動が激しいため、ショートという投資手法を上手に取り入れることにより、稼ぐチャンスが生まれます。
他の投資などでショートに慣れていないかたは、ショートの意味や取引方法がわからないかもしれません。
そこでこの記事では、仮想通貨(暗号資産)のショートとは何か、その意味と活用する場面・取引のやり方について解説します。
仮想通貨(暗号資産)のショートとは?意味と活用する場面・取引のやり方
仮想通貨(暗号資産)のショートとは?
投資の世界でショートは空売りとも呼ばれ、FXなどの証拠金取引でよく用いられます。
保有している仮想通貨(暗号資産)を売却するような通常の売り注文は、通常はショートとは呼びません。
自分が預けている資産(日本円など)を証拠金とし、それをもとにして先に売り注文(空売り)をし、後に買い注文で買い戻す取引のことをショートと呼びます。
ショートは、価格が高いタイミングで行い、価格が下がった時に買い戻すことにより、その差額で利益を得ることが可能です。
仮想通貨(暗号資産)のショートの取引のやり方
仮想通貨投資においてもショートは有効ですが、取引所や取引方法によりショートが利用できる場合と利用できない場合があるため、注意が必要です。
仮想通貨の現物取引の場合、さらに価格が下がると予想していても、手元にビットコインなどの仮想通貨を保有していなければ稼ぐことはできません。
仮想通貨のショートを行いたいかたは、取引所形式でレバレッジをかけた取引が可能な仮想通貨取引所を選びましょう。
仮想通貨取引所により、証拠金維持率やショート可能な仮想通貨の種類、レバレッジ手数料、両建ての可否などが異なります。
また、最大レバレッジの倍率は、2021年7月現在で日本では2倍となっています。
海外の仮想通貨取引所では、さらに高倍率のレバレッジをきかせてショートできる場合があります。
レバレッジ取引の際には取引のために証拠金が必要となり、証拠金が証拠金維持率を下回ると強制ロスカットされることがあるため、資金に余裕をもたせることが大切です。
仮想通貨のショートに適しているのは、右肩下がりの下降トレンドです。
ただし、下降トレンドの場合でも一方的に仮想通貨の価格が下落し続けるわけではなく、必ず買い戻しで価格が上昇します。
例えば1BTC=400万円のタイミングでショートを行うとします。
ショートの注文方法は取引所により異なりますが、通常はFXと同様に成行注文・指値注文・OCO注文などがあります。
その他にも、取引所によりIFD取引やスピード注文などの取引方法があり、自分に適した方法を選びましょう。
ショートを行った後、価格が上がると損失が発生するため、必ず逆指値注文を行い、損失を最小限に抑えることが大事です。
1BTCが500万円、600万円と価格が上昇トレンドに入ってしまうと、証拠金が維持できずに強制ロスカットされ、場合によっては追証が発生することもあるため、例えば1BTC=410万円になったら買い注文を行うなどし、それ以上損失が広がらないようにしましょう。
また、利確ポイントを決めておくことも大事です。
予想どおりにビットコインの価格が下がっていき、1BTCが300万円にまで下がっても、まだ下がるのではといつまでもショートポジションを持つかたが多いですが、相場はいつか反転するものです。
仮想通貨のショートは基本的に短期間の取引に適しているため、1BTC=300万円で指値注文を行うなどし、適切な利確を行うと良いでしょう。
ショートで得ることができる利益は日本円などで、仮想通貨の現物は手に入れることができないため、注意しましょう。
まとめ
仮想通貨(暗号資産)のショートとは?意味と活用する場面・取引のやり方について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 仮想通貨投資でショートを用いると現物を持っていない状態でも稼ぐことが可能
- 仮想通貨でショートできる仮想通貨取引所を選ぶことが必要
- 下落トレンド相場で仮想通貨のショートは有効
仮想通貨のショートとは、仮想通貨を先に売って後に買い戻す取引方法のことです。
ショートを行うことにより、ビットコインなどの仮想通貨を保有していない状態でも、取引所に預けた資金を証拠金にすることにより、空売り注文が可能となります。
仮想通貨でショートを行うには、証拠金取引が可能な仮想通貨取引所を利用しましょう。
下落トレンド相場をうまく利用すると、仮想通貨のショートで利益を上げることが可能です。