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仮想通貨ICOの意味と人気の理由・参加方法

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仮想通貨の多くは、ICOという方法で資金調達し、プロジェクトを進行させています。

仮想通貨ICOは、従来の資金調達方法と異なり、簡単に賛同者を募ることが可能です。

この記事では、仮想通貨ICOの意味と人気の理由、仮想通貨ICOへの参加方法と注意点について説明します。

仮想通貨ICOの意味と人気の理由

仮想通貨ICOの意味

仮想通貨ICOの意味

仮想通貨ICOはクラウドセール・トークンセール・トークンオークションなど様々な呼び方がされますが、いずれも仮想通貨を新規公開する際の資金調達方法です。

仮想通貨ICOの人気の理由

具体的には、仮想通貨のプロジェクトチームが仮想通貨(トークン)を発行し、その対価として投資家から資金を受け取ります。

プロジェクトチームにとってはインターネットを通じて世界中から資金を調達でき、投資家にとっては購入したトークンの値上がりを期待できます。

仮想通貨ICOは、株式の新規上場の際に用いられるIPO(新規株式公開)と似たしくみです。

IPOは、証券取引所に上場するまでには厳しい審査や多額のコストが必要で、原則として国内からの資金調達になるため、仮想通貨ICOの方がコストやスピード、参入難易度の低さなどで有利です。

さらに、投資家がトークンを購入した時点で資金の返済義務がなくなるため、返金の対応に悩まされる心配もありません。

それらの理由により、ICOは一気に人気を高めました。

仮想通貨ICOは、2013年にマスターコインで初めて行われました。

その後、2014年にはイーサリアムにて資金調達に成功したことにより、市場の評価が高まります。

2017年に入ると、ビットコインをはじめほとんどの仮想通貨価格が右肩上がりとなり、それに伴って2017年なかばから2018年前半にかけて、仮想通貨ICOは爆発的な人気を博します。

数多くの仮想通貨新規公開のためのプロジェクトチームが立ち上がり、トークン発行のホームページが登場し、それを宣伝する情報起業家による宣伝もあり、日本でも盛り上がりを見せました。

プロジェクトチームの多くは、大きなオフィスを構える必要もなく、事務所程度の広さと最小限度のスタッフで世界中から資金を調達できました。

オフィスのコストや人件費が安くすみ、銀行からの借り入れやそれに伴う利子の返済もあまり必要なかったため、失敗を気にせずプロジェクトの立ち上げが可能でした。

とはいえ、仮想通貨をきちんと発行し、その値上がりが期待される魅力的な内容がないと、投資家は資金を投じてくれません。

そのため、仮想通貨ICOでは公式Webサイトに開発プランやプロジェクトの進行状況、開発者の顔写真や経歴などを掲載するのが普通です。

そして、ホワイトペーパーを発行し、新規仮想通貨の内容や資金調達の意義、プロジェクトの将来性、その他の情報を掲載します。

ホワイトペーパーのほとんどは英語のため、翻訳ソフト等を活用して、必ず目を通すことをおすすめします。

仮想通貨ICOへの参加方法と注意点

仮想通貨ICOへの参加方法と注意点

仮想通貨ICOへの参加は、個人投資家でも可能で、少額から参加できる場合もあります。

ただし、仮想通貨ICOはハイリスクハイリターンです。

資金を全て失ってしまう可能性もあるため、生活資金に手を着けたり、借金をしたりしてまで仮想通貨ICOに参加することは避けましょう。

仮想通貨ICOへの参加方法

仮想通貨ICOに参加するには、原則としてビットコインやイーサリアムなど、すでに発行済みの仮想通貨で新規トークンを購入するため、事前に該当する仮想通貨を購入し、ウォレットなどに入れておきましょう。

仮想通貨の購入は仮想通貨取引所を通じて行うため、そちらの口座も開設しておく必要があります。

そして、仮想通貨ICOのトークンを購入しますが、その前に公式Webサイトの記載内容、特にホワイトペーパーは確実に目を通しておくようにしましょう。

プロジェクトの内容に納得できたら、ウォレットから仮想通貨を送金し、トークンを購入します。

その際、送金手数料が必要となります。

また、仮想通貨の価格はボラティリティが激しいため、なるべく送金する仮想通貨の価値が高いタイミングで送金するとお得です。

後にトラブルとならないように、送金した時点での仮想通貨のレートをスクリーンショットで保存しておくと安心です。

仮想通貨ICOには人気の有無があり、トークン販売開始後あっという間に売り切れるという事象もありました。

希望するトークンを確実に手に入れたいかたは、トークン販売開始のカウントダウンを確認し、いつでもウォレットから仮想通貨を送金できるように準備しておくと良いです。

無事にトークンを購入できたら、仮想通貨取引所に上場されるまで待ちましょう。

トークンの価格が大きく値上がりしたタイミングで売却して利益を得ることも可能ですが、将来的な値上がりや実用化に備えて保有しておくのも良いでしょう。

仮想通貨ICOへの注意点

仮想通貨ICOへの注意点

その反面、仮想通貨ICOには様々なリスクがあります。

まず、トークンの価格が大幅に下落するリスクで、実際に2017年以降、非常に多くのトークン価格は急下落しました。

瞬間的にトークンの価格が上昇した後、多くの投資家が利益確定のためにそのトークンを売却した結果、価格が暴落するということも珍しくありません。

次に、仮想通貨ICOそのものが詐欺であるリスクです。

上記のとおり、仮想通貨ICOはIPOなどと比較して簡単に資金調達できるため、最初から仮想通貨を開発するつもりがなく、資金を集めた後、その資金を持ち逃げするケースも世界中で多く報告されています。

仮想通貨ICOの詐欺は立証が難しく、相手の居場所の特定や資金の流れの追跡も不可能に近いため、泣き寝入りするケースがほとんどです。

金融庁の公式Webサイトにも、仮想通貨ICOの詐欺に対して注意を喚起する文章も掲載されています。

詐欺の定義にもよりますが、一説には仮想通貨ICOの約80%が詐欺だとも言われています。

確信犯的な詐欺に加え、計画が無謀でプロジェクトが頓挫した、強力なライバルが登場したためプロジェクトを停止した、各国政府からの規制に遭った、上場してくれる仮想通貨取引所が見つからなかったなど、様々なケースがあります。

その一方で、開発が計画よりも大幅に遅れたにも関わらず、大きなリターンが発生したケースもあります。

例えば、カルダノはADAコインの発行や仮想通貨取引所への上場が遅れ、上場後の価格も数ドル程度でしたが、その後数十倍にまで価格が跳ね上がりました。

有望なプロジェクトか、詐欺かを見極めるのは難しいかもしれませんが、しっかりした下調べは必須です。

まとめ

仮想通貨ICOの意味と人気の理由・参加方法のまとめ

仮想通貨ICOの意味と人気の理由、仮想通貨ICOへの参加方法と注意点について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

まとめ
  • 仮想通貨ICOとは新規仮想通貨発行のための資金調達方法
  • 仮想通貨ICOで発行されたトークンを購入することにより、トークンの値上がりによる利益が期待できる
  • 仮想通貨ICOには詐欺が多いため注意が必要

2017年ごろから、仮想通貨ICOが大きな人気を博しています。

仮想通貨ICOでは、プロジェクトチームが発行したトークンを購入し、そのトークンが仮想通貨取引所に上場されると、売却益を得ることが可能です。

ただし、仮想通貨ICOには詐欺も多い上、価格が大幅に下落したり計画が頓挫したりすることもあるため、注意が必要です。

編集長
はじめて暗号資産 編集部
金融を中心に100超のWebメディアを運営する法人の代表。元証券会社社員。
暗号資産の億り人に出会い、暗号資産の世界にどっぷり浸り当サイト運営を開始。

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