最近、仮想通貨DeFiが注目を集めています。
ただ、言葉だけが一人歩きして、仮想通貨DeFiとは何なのかわからないまま投資しているかたもいますが、簡単なしくみ程度は理解しておくことをおすすめします。
この記事では、仮想通貨DeFiの意味としくみ、Defiを活用して収益を得る方法を紹介します。
仮想通貨DeFiの意味としくみ
DeFiは、分散型金融を意味します。
そして、仮想通貨DeFiとは、仮想通貨のブロックチェーン上に構築される分散型の金融サービスやエコシステムのことを指します。
本来、金融は中央管理システムが管理や仲介をすることにより、成立します。
例えば、日本円は日本政府がその価値を保証しているため、金融機関や取引所、一般の商店にいたるまで安心して日本円での取引や売買が可能です。
ところが、DeFiは特定の管理者や仲介者が存在せず、そのシステムの利用者のニーズに応じて多様なサービスの提供が可能です。
一方で、DeFiには責任主体があいまいで、取引の安定性や安全面のリスクも指摘されています。
DeFiの誕生には、ブロックチェーンのしくみが深く関わっています。
最初に登場した仮想通貨はビットコインですが、そのブロックチェーンのしくみは中央管理システムが存在しないものでした。
ビットコインのブロックチェーンをさらに改良し、スマートコントラクトと呼ばれるしくみを取り入れた仮想通貨が、イーサリアムです。
イーサリアムのスマートコントラクトは、プログラムを自動的に実行することを可能とし、仮想通貨ICOなどで盛んに用いられました。
DeFiという用語が盛んに聞かれるようになったのは2019年からで、明確な定義は存在しませんが、主にイーサリアムのスマートコントラクトと呼ばれるしくみを活用したアプリケーションを指します。
DeFiには、金融機関を仲介する必要がない、取引手数料を安くすることが可能、銀行口座を持っていないかたでも利用できるなどのメリットがあります。
ただし、管理者が不在ということは、取引は基本的に自己責任ということを意味します。
取引上のトラブルに対し、なんらかの補償は期待できないため、注意しましょう。
その他、DeFiには取引の流動性やセキュリティの課題などもあります。
イーサリアム以外の仮想通貨にも、DeFiのしくみが用いられているものがあります。
2021年に入って価値を高めてきた仮想通貨DeFiには、ユニスワップ、ファイルコインなどがあり、これらは実社会で利用される可能性にも期待されています。
ただし、全ての仮想通貨DeFiが成功するとは限りません。
2021年6月には、DeFiプロジェクトの一つ、IRON（TITAN）が大暴落し、ほぼ無価値化しました。
この時は、大暴落したのはTITANのみで、ステーブルコインのIRONに変動はなかったためそれほど大きな影響はありませんでしたが、DeFiには大きなリスクが伴うということは間違いありません。
さらに、DeFiには法的な問題も絡んできます。
各国の政府がDeFiによる取引を危険視し、取引の制限や禁止を行うこともありえます。
Defiを活用して収益を得る方法
Defiを活用して収益を得る方法は、いくつかあります。
最もシンプルな方法は、Defi関連の仮想通貨を安い価格で購入し、高値で売る方法です。
2016年以前からイーサリアムを保有していたかたは、その価値が数百倍、数千倍になっているかもしれませんし、その他の仮想通貨DeFiの多くも2021年にかけて価値が急上昇しています。
次に、イールドファーミングと呼ばれるDefiの運用方法を紹介します。
これは、Defiのアプリケーションを利用し、その報酬として利息や手数料を得る方法です。
イーサリアムを例にとり、Defiのイールドファーミングを活用して利益を得る方法を例示します。
DEX
DEXとは、分散型取引所のことです。
Defiの人気に火をつけたのは、DEXの登場がきっかけとも言えます。
DEXを利用することにより、仮想通貨や秘密鍵を取引所に預けることなく、直接取引で仮想通貨の送金が可能となります。
DEXは、P2P（ピアツーピア）による取引を基本としています。
レンディング
仮想通貨の貸付により利息を得る方法をレンディングといいますが、中央機関や金融機関を介すと中間手数料を取られてしまいます。
しかし、DEXを利用することにより、スマートコントラクトのしくみで取引が自動化されるため、仲介の存在を省くことが可能です。
他にもありますが、これらのサービスはイールドファーミング内で利用され、仮想通貨DeFiの価値を何倍にも高める結果となりました。
まとめ
想通貨DeFiの意味としくみ、Defiを活用して収益を得る方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 仮想通貨DeFiとはブロックチェーン上に構築される分散型金融のことを指す
- DeFiの代表はイーサリアムで、その他にも多くの仮想通貨DeFiが登場している
- DeFiを利用して利益を得るには、DeFiの仮想通貨銘柄を購入するか、DEXやレンディングなどを活用する方法がある
仮想通貨DeFiは2019年ごろから話題になり、2021年現在も注目を集めています。
DeFiの代表はイーサリアムで、ブロックチェーン、特にスマートコントラクトのしくみを活用した分散型金融のことです。
DeFiは中央管理システムが存在しないため、個人間の取引をスピーディーに、手数料を安く行うことが可能ですが、セキュリティ面のリスクも存在します。
DeFiの仮想通貨を安い価格で購入し、高くなった時点で売却すると利益を得ることが可能です。
その他にも、DEXやレンディングを活用して利益を得る方法もあります。
