結構大きな違いがあって、投資の損益にも直結するのでしっかり理解しておこう!
仮想通貨の取引所に口座開設をして、さあ取引するぞとログインしたら、取引の選択肢として「販売所」と「取引所」があると思います。
「販売所と取引所のどちらで取引したらよいかわからない?」
「販売所と取引所ってどう違うの?」
「おすすめはどっち?」
このように感じる人も多いと思います。
結論から言うと、仮想通貨は取引所で取引するのがおすすめですが、何がどのように違うのかをきちんと理解しておく必要もあります。
そこで、本ページでは仮想通貨取引所における販売所と取引所の違いや注意点、おすすめをまとめて紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
それでは見ていきましょう!
販売所と取引所の違い
販売所と取引所の違いを簡単にまとめると以下のようになります。
販売所 | 取引所 | |
---|---|---|
取引形態 | 取引所が持っている仮想通貨を取引所から購入or売却する (取引所と投資家の売買) |
投資家同士で仮想通貨を売買する (投資家と投資家の売買) |
手数料 | 無料 | 無料~取引金額の0.15% |
スプレッド | 非常に広い | なし |
日本円の金額指定購入 | ○ | × |
積立投資 | ○ | × |
それぞれどういうことか見ていきましょう。
販売と取引所の取引形態の違い
まず、販売所と取引所では販売形態が違っていて、販売所は取引所が持っている仮想通貨を取引所から購入したり売却したりします。
販売所では取引所がレートを提示していて、投資家はその価格でどれくらいの数量を購入or売却するかを入力して注文を出し、基本的に注文後すぐに約定(取引が成立)します。
一方、取引所は投資家同士で仮想通貨を売買します。
投資家は買いたいor売りたい価格で注文を出し、投資家から出された注文が板に表示されていくらでどれくらい買いたい人がいるのかがわかります。
投資家同士で買いたい・売りたい価格がマッチングすると注文成立となり、約定となります。
そのため注文を出しても注文が成立しない場合もあります。
注文は成行きや指値など株式やFXと同じような感覚で出すことができるので、投資経験がある方はなじみがあると思います。
販売所が「取引所と投資家の売買」となるのに対して、取引所では「投資家と投資家の売買」となるイメージですね。
最大の違いは取引コスト
販売所と取引所の最大の違いは取引コストです。
販売所は取引所が買値、売値を提示しているため、どちらも不利になっています。
ある日の取引レートを主要な国内取引所のbitFlyer、Coincheck、GMOコインで見てみると以下のようになっていました。
取引所 | レート(買値/売値) | 1BTC売買時のコスト(%) |
---|---|---|
bitFlyer | 4,512,404/4,248,011 | 264,393円(約5.9%) |
Coincheck | 4,526,500/4,260,810 | 265,690円(約5.9%) |
GMOコイン | 4,431,459/4,294,392 | 137,067円(約5.9%) |
レート自体は変わるので意味はありませんが、注目したいのはスプレッドです。
スプレッドとは買値と売値の差額のことで、実質的な取引コストを表しています。
例:
買値110円、売値109円だった場合、すぐに買って売ってとすると110円で買って109円で売ることになり1円分損をすることになります。
110円ごとに約1円のコストを支払うことになるので、手数料率は約1%となる
1BTC取引時の各取引所のスプレッドは13万円から26.5万円となっており、手数料率は3%~5.8%となっています。
100万円分の取引をすると3万円から6万円弱の取引コストを負担することになるため、非常に重いコストです。
対面の証券会社でも100万円取引で1万円ほどの手数料なので、その3倍から5倍とものすごいコストになっていることがわかります。
言い方を変えると、販売所で取引をしていると買った時点で3%から5.8%マイナスとなり、3%から5.8%値上がりをしてようやく損益がトントンになるということです。
一方で、取引所で売買すると手数料は完全無料のところもあり、スプレッドもないので取引コストはほぼゼロです。
取引所で取引しない理由がありません。
仮想通貨を売買するなら取引所一択といえます。
販売所は便利に取引できる
一方で販売所は利便性が高くなっていることが多く、仮想通貨の購入金額を1円から日本円で金額指定して買うことができます。
また、積立投資などの便利なサービスも販売所でのみ可能となっています。
(これらのサービスが強制的に販売所での取引とされているとも言えますが)
そのため、日本円で金額指定をして買いたい人や積立投資を利用したい人は販売所を利用することになります。
ですが、上述した通り、販売所のスプレッドはとても広く取引コストは取引所の比ではありません。
長期投資ならともかく短期売買では非常に不利になりますし、長期投資でもあえて取引条件が不利な取引をする必要はありませんので、可能な限り取引所で売買するようにし、販売所はどうしてもという理由がない限り利用しないようにしましょう。
販売所と取引所のよくある疑問・質問
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まとめ
仮想通貨における販売所と取引所の違いを見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 販売所は取引所と売買し、取引所は投資家同士で売買する
- 販売所は取引コストが高く、取引するなら取引所一択
- 販売所は日本円の金額指定で売買や積立投資ができたりする
販売所は取引所が保有する暗号資産を取引所から購入または売却する売買形式で、取引所は投資家同士で注文をマッチングさせて行う売買形式です。
最大の違いは取引コストで販売所では取引所が取引金額の5%近い額をスプレッドという形で徴収してくるため、利益を出すのが非常に難しいです。
一方で取引所取引では高くても取引金額の0.15%の手数料で済むため、取引するなら取引所取引一択といえます。
一応、販売所では日本円で金額指定をして1円から仮想通貨を買えたり、積立投資が可能になっていますが、取引コストの差を埋めるほどの利便性ではないため、よほどのことがない限り取引所で取引するようにしましょう。
取引所取引では指値注文や成行注文、逆指値注文などもでき、板情報もあるので、株やFXと同じ感覚で取引することができます。
どの取引所を選ぶのか以上に販売所で買うか取引所で買うかの方が重要なのは皮肉ですが、取引所取引でお得に暗号資産を売買していきましょう。