Binanceでは様々な暗号資産を送金することができ、通貨ごとに手数料が決まっています。
Binanceから他取引所やウォレットに送金する際、どの通貨を送金するのがお得か気になる人も多いと思いますので、Binanceの暗号資産ごとの送金手数料を円換算して比較しました。
Binanceと国内取引所間の送金などで通貨のやり取りをする際に参考になると思いますので、ぜひチェックしていただければと思います。
Binanceから送金する手順を知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
それでは見ていきましょう!
Binanceの通貨ごとの送金手数料
まず、Binanceから他取引所やウォレットへ送金する際の、通貨ごとの送金手数料は以下のようになっています。
■Binanceの通貨ごとの送金手数料
通貨 | ネットワーク | 送金手数料 | 最低送金額 |
---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | BEP2 BEP20 (BSC) BTC ERC20 BTC(SegWit) |
0.0000042 0.0000042 0.00057 0.00042 0.0005 |
0.0000084 0.0000084 0.0011 0.00084 0.001 |
イーサリアム(ETH) | BEP2 BEP20 (BSC) ERC20 |
0.000073 0.000073 0.0036 |
0.00015 0.00015 0.0072 |
リップル(XRP) | BEP2 BEP20 (BSC) XRP |
0.22 0.22 0.25 |
0.44 0.44 20.25 |
ビットコインキャッシュ(BCH / BCC) | BCH BEP2 BEP20 (BSC) ERC20 |
0.001 0.0003 0.0003 0.03 |
0.002 0.0006 0.0006 0.06 |
ライトコイン(LTC) | BEP2 BEP20 (BSC) LTC |
0.0011 0.0011 0.001 |
0.0022 0.0022 0.002 |
ネム(XEM) | NEM | 4 | 8 |
イーサリアムクラシック(ETC) | BEP2 BEP20 (BSC) Ethereum Classic |
0.0035 0.0034 0.01 |
0.007 0.0068 0.02 |
Lisk(LSK) | Lisk | 0.1 | 0.2 |
モナコイン(MONA) | – | – | – |
Basic Attention Token(BAT) | BEP2 BEP20 (BSC) ERC20 |
0.27 0.27 26 |
0.54 0.54 52 |
ステラルーメン(XLM) | BEP20 (BSC) Stellar Lumens |
0.56 0.02 |
1.12 38 |
Binanceでは複数の送金ネットワークに対応していて、ネットワークごとに手数料が異なりますが、BEP2やBEP20(BSC)はBinanceネットワークを用いる送金で国内取引所への送金はできません。
ネットワークの選択方法とは?
- BEP2とはバイナンスチェーンを指す
- BEP20とはバイナンススマートチェーン(BSC)を指す
- ERC20とは、Ethereumネットワークを指す
- TRC20とはTRONネットワークを指す
- BTCとは、Bitcoinのネットワークを指す
- BTC(SegWit)はNative Segwit(bech32)を指す
参考:Binance公式サイト
そのため、基本的にはBEP2やBEP20以外のネットワークを利用することになり、国内取引所への送金もこれらのネットワークを使用することになります。
ネットワークが多く、手数料も各通貨単位で少しわかりづらいと思いますので、続いてわかりやすく国内取引所へ送金する場合の手数料を円換算して見ていきましょう。
通貨ごとの送金手数料を円換算して比較
Binanceから国内取引所へ送金する場合のネットワークや手数料額を円換算すると以下のようになります。
■円換算した送金手数料
通貨 | ネットワーク | 手数料 | 参考レート (2021年6月レート) |
手数料 (円換算) |
---|---|---|---|---|
ビットコイン (BTC) |
BTC | 0.00057 | 3,800,000 | 2,166 |
イーサリアム (ETH) |
ERC20 | 0.0036 | 200,000 | 720 |
リップル (XRP) |
XRP | 0.25 | 70 | 17.5 |
ビットコインキャッシュ (BCH / BCC) |
BCH | 0.001 | 520,000 | 520 |
ライトコイン (LTC) |
LTC | 0.001 | 15,000 | 15 |
ネム (XEM) |
NEM | 4 | 12 | 48 |
イーサリアムクラシック (ETC) |
EthereumClassic | 0.01 | 4,500 | 45 |
Lisk (LSK) |
Lisk | 0.1 | 2 | 0.2 |
モナコイン (MONA) |
– | – | – | – |
Basic Attention Token (BAT) |
ERC20 | 26 | 0.53 | 13.78 |
ステラルーメン (XLM) |
StellarLumens | 0.02 | 28 | 0.56 |
送金手数料は各通貨での支払いとなるため、どれくらいの負担額なのかわかりやすくするため2021年6月時点の参考レートをかけて円換算して比較しています。
すると、ビットコイン2,100円、イーサリアム700円、リップル17円など、暗号資産ごとにかなり手数料にばらつきがあることがわかるかと思います。
ビットコインは送金手数料が高く、マイナー通貨や後から出てきた通貨ほど送金手数料が安くなっています。
送金はBinanceの基軸通貨で行う
Binanceからは国内取引所で取り扱いがあればどの通貨でも送金可能ですが、実際の運用を考えるとBinanceの基軸通貨での送金が現実的です。
Binanceの基軸通貨はビットコイン、イーサリアム、バイナンスコイン、USDTの4種類で、どの通貨で取引していたとしても基軸通貨には直接交換することができます。
逆に基軸通貨以外の通貨へ交換する場合、仮にエイダからリップルに交換しようとすると、エイダをビットコインに交換した後にビットコインとリップルと交換するなど、直接の交換はできず2度の交換が必要となってしまいます。
- エイダからビットコイン:直接交換できる
- リップルからビットコイン:直接交換できる
- エイダからリップル:直接交換できない
- エイダ←→ビットコイン←→リップルの形で交換する
- 交換ごとに手数料がかかり、集約もしやすいため、基軸通貨を送金に利用するのが便利
基軸通貨以外の通貨を送金しようとすると、集約に手間も手数料も余計にかかるため、基本的には基軸通貨での交換がベターです。
単純に送金手数料を計算すると、基軸通貨以外の通貨の方が送金手数料が安いケースもあるので、手間を惜しまない人はリップルなど手数料の安い通貨での送金を検討するのも良いでしょう。
送金手数料はビットコインよりイーサリアムが安い
Binanceの基軸通貨のうち、国内取引所で取り扱いがあるのはビットコインとイーサリアムなので、送金についてもこちらの2通貨がベースになります。
国内取引所への送金用にビットコインかイーサリアムのどちらかに交換しようか考えている場合は、イーサリアムに交換した方が手数料的にはお得です。
- ビットコイン:約2,100円
- イーサリアム:約700円
少額の取引をしている人や頻繁に送金をしている人は特に、Binanceと国内取引所の送金をする際にはイーサリアムを用いるようにしたいですね。
まとめ
Binanceの暗号資産ごとの送金手数料を比較して見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- Binanceは通貨ごとに手数料が異なる
- ビットコインの手数料は約2,100円(送金ごと)
- イーサリアムの手数料は約700円(送金ごと)
各暗号資産の送金手数料を円換算したところ、国内取引所でも取り扱いがある通貨の送金手数料はおおよそ以下の手数料がかかります。
- ビットコイン:約2,160円
- イーサリアム:約720円
- リップル:約17円
- ビットコインキャッシュ:約520円
- ライトコイン:約15円
- ネム:約50円
- イーサリアムクラシック:約50円
- Lisk:約0.2円
- Basic Attention Token:約14円
- ステラルーメン:約0.56円
参考レートによってブレが出ますが、おおよそビットコインは2,100円、イーサリアムは700円ほどの手数料がかかります。
マイナー通貨ほど安くなってはいますが、Binanceでは基軸通貨であるビットコインとイーサリアムはどの通貨とも交換ができるので、送金などに使うのも便利です。
ビットコインとイーサリアムを比較すると、イーサリアムの送金手数料はビットコインの3分の1程度になっているので、送金にはイーサリアムを使うのが最もお得で使い勝手も良いと言えます。
なんとなくビットコインを使って送金する人は多いと思いますが、Binanceと国内取引所の送金を頻繁にする人はイーサリアムでの送金を検討されることをおすすめします。
なお・・・
Binanceは国内取引所では取引できない世界で人気の仮想通貨を売買することが可能で、利用できると投資の幅がぐっと広がります。
(国内取引所では世界の時価総額TOP20に入る暗号資産の半分も取引することができません。)
Binanceと国内取引所を用いた暗号資産の投資法については別の記事で解説していますので、こちらも参考にしていただければと思います。