アルトコイン(オルトコイン)を仮想通貨の一種と考えているかたもいますが、違います。
アルトコインの意味や特徴は、仮想通貨投資をする上で確実に覚えておくべきことです。
この記事では、アルトコインの意味と主な人気アルトコイン、人気のアルトコインを取引できる取引所について紹介します。
アルトコインの意味と主な人気アルトコイン
アルトコインの意味
- ビットコイン以外の仮想通貨全てを指します。
アルトコインを英語で表記するとAlternative Coin、つまり最初に開発され普及したビットコインの代替コインという意味です。
アルトコインの種類は5,000種類以上にもなりますが、その中にはほぼ無価値化している物や仮想通貨取引所に上場していない物、上場してもほとんど取引されていない物、いわゆる草コインも含みます。
人気アルトコイン
ビットコインが登場して以来、2021年7月現在に至るまで、ビットコインが時価総額ランキングでほぼ一位を独占しています。
イーサリアム
そのビットコインの一位の座を奪ったことがあるのが、イーサリアムというアルトコインです。
イーサリアムは、スマートコントラクトというビットコインにはない自動取引の技術が用いられているなど、ビットコインにはない特徴があります。
このようなイーサリアムの特徴は、後にDeFi(分散型金融)と呼ばれ、ユニスワップやファイルコインなど似たような特徴を持つアルトコインも登場しています。
リップル
ビットコインやイーサリアムなど多くの仮想通貨は非中央集権的なしくみですが、リップルというアルトコインは、リップル社が取引の承認に深く関わっているため、中央集権的な性質を持ちます。
リップルは、送金スピードの速さから国際送金に強みがあり、国内では三菱UFJ銀行が参入を表明するなど期待されています。
ビットコインキャッシュ
ビットコインからハードフォークにより分岐して登場したアルトコインが、ビットコインキャッシュです。
2017年8月に、ビットコイン保持者に約10分の1の価値を持つアルトコインとして付与され、安定した人気をほこっていますが、2018年にビットコインキャッシュはさらに分岐しています。
ビットコインと同様に、ほとんどのアルトコイン価格は非常にボラティリティが高く、価格が急上昇した後に急落することも珍しくありません。
ステーブルコイン
ところが、テザーやUSDコインなどステーブルコインと呼ばれるアルトコインは、基本的に価格が安定しているという特徴があります。
価格が安定しているため、ビットコインやアルトコインの価格の暴落に備えての逃避先に利用できます。
ただし、IRONのTITANが暴落した事例など、ステーブルコインにも不安材料はあります。
また、国内の取引所ではステーブルコインを取引できないため、海外の取引所を利用する必要があります。
ライトコイン
ビットコインと同様に古い歴史を持ち、取引量が安定して高いアルトコインがライトコインです。
ライトコインにはビットコインよりブロック生成時間が約4分の1と短く、発行上限枚数が4倍などの特徴があります。
モナーコイン
日本でもいくつかのアルトコインが開発されていますが、日本初のアルトコインとなったモナーコインはその代表的存在です。
モナーコインは日本人を中心とした熱烈なファンに支えられており、世界で初めてセグイットと呼ばれる承認速度を高める技術を採用するなど、仮想通貨としての性能も高いです。
秋葉原など一部の店舗でもモナーコインを利用でき、独自の「投げ銭」と呼ばれるシステムも人気の理由となっています。
人気のアルトコインを取引できる取引所
ビットコインはほぼ全ての仮想通貨取引所で取引できますが、アルトコインが取引できるかどうかは、事前にチェックしておく必要があります。
海外には、数百以上もの仮想通貨を取り扱う取引所も存在しますが、国内では多くても十数種類までです。
ビットフライヤー
ビットフライヤー(bitFlyer)は、取引所としての実績が古く、ビットコイン取扱量は5年連続日本一です。
取引できるアルトコインは16種類と多く、人気のアルトコインに加え、テゾスやポルカドットなど他の国内取引所では取引できない仮想通貨も取り扱っています。
ただし、ほとんどのアルトコインが販売所形式での取引となります。
コインチェック(Coincheck)
コインチェックも、ビットフライヤーと同様に歴史が古く、Webサイトやアプリの使いやすさから人気が高いです。
取引できるアルトコインは16種類と国内最多クラスで、人気のアルトコインだけでなくファクトムやクランタムなども取引可能です。
ビットポイント(BITPOINT)
ビットポイントは6種類のアルトコインを取引でき、人気のアルトコインは一通りそろっています。
キャンペーンも多く、仮想通貨を貸して増やすレンディングも可能です。
GMOコイン
GMOグループの傘下にあるGMOコインは、近年になって利用者を増やしていますが、その人気の一つに取引できるアルトコインの多さがあります。
GMOコインで取引できるアルトコインは12種類で、そのうち9種類で仮想通貨FXを利用できます。
また、最大2倍のレバレッジをかけた取引ができるのも特徴です。
DMMビットコイン
DMMビットコインは11種類のアルトコインが取引でき、主要なアルトコインは押さえられています。
ビットコインや日本円とのペアを含めた19種類で、最大2倍のレバレッジ取引を行うことが可能です。
バイナンス(BINANCE)
国内の仮想通貨取引所では取引できないアルトコインを売買したいかたは、海外の仮想通貨取引所の大手で日本語対応しているバイナンスを利用しましょう。
バイナンスでは、100種類を超えるアルトコインを取引でき、主要なアルトコインは全て含まれます。
日本政府など複数の国から警告を受けているため注意が必要ですが、取引手数料の安さや取引量の多さは世界トップクラスです。
まとめ
アルトコインの意味と主な人気アルトコイン、人気のアルトコインを取引できる取引所について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- アルトコインとは、ビットコイン以外の全ての仮想通貨のこと
- イーサリアムやライトコイン・リップルなど人気の高い主要なアルトコインは国内の多くの仮想通貨取引所で取引できる
- 人気のアルトコインの中には、バイナンスなど海外の仮想通貨取引所でしか取引できないものもある
アルトコインはビットコインの代替コインの意味を持ち、ビットコイン以外の全ての仮想通貨はアルトコインです。
イーサリアムやリップル、ビットコインキャッシュ、ライトコインなどは特に有名で、それぞれにビットコインとは異なる特徴があります。
人気のアルトコインの多くは、ビットフライヤーやコインチェックなど国内の大手仮想通貨取引所で取引できます。
ただし、国内の仮想通貨取引所では多くても十数種類のアルトコインしか取引できないため、海外の仮想通貨取引所の利用もおすすめです。