仮想通貨の中には、ステーブルコインと呼ばれるものがあり、その中でも特に有名なのがテザー(USDT)です。
テザーのようなステーブルコインは、他の仮想通貨とは値動きが大きく異なるため、取引の際には注意が必要です。
この記事では、テザー(USDT)のしくみと特徴、取引できる取引所について説明します。
テザー(USDT)の仕組みと特徴、取引できる取引所

テザーは、米ドルとほぼ同じ価値をもつという、他の仮想通貨とは異なる役割を持ちます。
他の仮想通貨は1日で数十%も価格が変動することがありますが、テザーは最大でもドルと2%程度の変動にとどまり、価値の変動が非常に少ない安定した仮想通貨です。
このような通貨はステーブルコインと呼ばれ、テザー以外にもUSDコインやテラなどの仮想通貨もこれに該当しますが、テザーはそれらの中でも最大の取引量をほこります。
USDTはテザー社より発行されるため中央集権的な性質を持ち、マイニングは行われません。
このことは、セキュリティの高さや管理のしやすさなどにつながっている反面、他の仮想通貨よりもカウンターパーティーリスクが高いことも意味します。
テザーのカウンターパーティリスクとは
カウンターパーティーリスクとは、テザー本社になんらかのリスクが発生したときに、USDTの価値が一気になくなってしまうことです。
テザーが米ドルとほぼ同じ価値を持つということが担保されている限りは問題ありませんが、不正や経営危機などでその信頼が揺らぐと価値が暴落するリスクがあることを覚えておきましょう。
多くの仮想通貨は、ハードフォークや大手取引所の上場、大規模なアップデート、イーロン・マスク氏に代表される要人発言などにより、価格が暴騰・暴落することが珍しくありません。
そのような相場の急変時にも、テザーは価格が比較的安定しているため、資産の逃避先や、利確の手段として重宝されます。
アメリカに拠点を置く取引所の多くは、テザーを基軸通貨として導入しています。
テザーは2015年に発行が開始されて以来、現代に至るまで安定して、仮想通貨時価総額ランキングで10位以内をキープしています。
テザーは米ドルの価値を保証する性質をもつ
テザーは米ドルの価値を保証する性質をもつため、日本国内の仮想通貨取引所でのみ取引を行うかたには、保有してもあまり意味がないかもしれません。
テザーが大量に新規発行された直後にビットコインが急騰する性質を利用し、ビットコインを買い増す「テザー砲」という投資方法もありますが、必ず稼げるというわけではありません。
また、テザー自体にも様々な疑惑があり、将来的に他のステーブルコインに取って代わられる可能性もあります。
実際に、アメリカ当局より、テザーが無担保で大量発行されていることなどが指摘されて裁判にもなっているなど、不安材料もあります。
テザーを取引できる取引所
テザーは、国内の取引所で取引することはできません。
海外、特にアメリカの取引所の多くはテザーを取り扱っていますが、その中でも日本語対応の取引所をいくつか紹介します。
バイナンス
日本人が海外の取引所の口座を開設するにあたり、まず思い浮かぶのがバイナンスです。
日本の金融庁からの警告により、公式Webサイトが日本語非対応になり、新規口座開設も制限された時期がありましたが、現在では日本語で登録可能となっています。
バイナンスは、2017年の誕生以来、大きなトラブルを起こすことなく、世界最大クラスの取引量があるため信頼性が高いです。
手数料が格安なことも、大きな魅力です。
フォビジャパン
2013年に創業したフォビは、130国以上に顧客を増やし、日本もその一つです。
日本語で利用でき、口座開設も簡単な上、日本の金融庁に登録済みなため、信頼感も高いです。
取り扱う仮想通貨の種類が多く、テザーとの通貨ペアも非常に多いのが特徴です。
まとめ

テザー(USDT)のしくみと特徴、取引できる取引所について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- テザーは米ドルとほぼ同じ価値を持つステーブルコイン
- テザーは資産の逃避先や利確手段として用いられる
- テザーは国内の取引所では取引できない
テザーはステーブルコインと呼ばれ、米ドルとほぼ同じ価値を持つ性質を持つ仮想通貨です。
価格の急変動が多い仮想通貨が大半の中、テザーは価格変動の影響を受けにくく安定しているため、テザーを基軸通貨とする取引所は少なくありません。
国内の取引所ではテザーを取り扱っていないため、テザーの取引はバイナンスやフォビなど海外の取引所を利用しましょう。