セントラリティ(CENNZ)という仮想通貨を聞いたことがあるかたは少なくないかもしれませんが、そのしくみや特徴を正確に言えるかたは少ないのではないでしょうか?
セントラリティは、ICOの開始後に一気に有名になったのですが、その時期が仮想通貨全体が低迷する時期と重なっていたため、これまで注目される機会が少なかったという事情があります。
この記事では、セントラリティ(CENNZ)のしくみと特徴、取引できる取引所を紹介します。
セントラリティ(CENNZ)の仕組みと特徴、取引できる取引所
セントラリティはニュージーランドに本拠地を置き、2018年1月のICO開始後わずか数分程度の間に、100億円以上のトークンが完売したことで有名な仮想通貨です。
2021年4月現在では、仮想通貨時価総額ランキングで400位程度と低迷していますが、その他多くの塩漬けとなっている仮想通貨とは異なり、将来性に期待が持てます。
- セントラリティのもつ分散型プラットフォームのしくみ
- 多くの企業がセントラリティと提携
- ニュージーランド政府より支援を受けている
分散型プラットフォームで有名なのがイーサリアムですが、セントラリティは、Dapps(分散型アプリケーション)を用いたプラットフォームの構築を目指しているという特徴があります。
より具体的に言うと、開発者がDappsを開発する際に、セントラリティがコア技術のモジュールとエコシステムを提供することにより、それらを簡単に組み合わせてプラットフォームを構築することが可能となっています。
セントラリティのプラットフォームに接続された企業のDappsは相互に連携することが可能となり、ユーザー情報などのデータを共有することができるため、多くの企業や団体がセントラリティに注目しています。
セントラリティと提携している企業は、ムーンステーク・ジャスミー・アマゾン・ヴェリフォン・明治大学など多様です。
さらに、セントラリティはニュージーランド政府より「リサーチ助成金」を受けており、民間と政府機関とが一体となって分散型システムの構築を目指しています。
セントラリティは、六つのサービスにより構成されています。
- ビッグデータを収集および処理する「causality」
- 本人確認を行う「SINGLE SOURCE」
- 支払いや決算を行う「centrapay」
- スマートコントラクトの生成やアプリ同士の連結を行う「CENNZNET」
- 仮想通貨取引所で各アプリの独自トークンを交換する役目を持つ「SINGULAR X」
- SNSおよびチャット機能を持つ「sylo」
セントラリティを取引できる取引所
セントラリティは、国内の取引所では取引できません。
そのため、国内の取引所でビットコイン等を入手した後、対応している取引所でセントラリティを入手する必要があります。
また、海外の取引所でもセントラリティを扱っているところは少ないです。
bithumb
bithumbは韓国最大の取引量をほこる取引所で、日本語表記することも可能ですが、KRWとの交換のみ可能なため、セントラリティの取引にはやや不便です。
ZB.com
ZB.comは、仮想通貨の取引量が世界で5番目に多い取引所です。
スマホアプリも充実し、セントラリティの他にも約100種類の仮想通貨の取引が可能です。
USDTとの交換が可能なため、価値も理解しやすく、おすすめですが、日本語には対応していません。
MXC
MXCは2018年にシンガポールに設立された、新興の取引所です。
日本語表記もでき、USDTとの交換が可能なため、おすすめです。
まとめ
セントラリティ(CENNZ)のしくみと特徴、取引できる取引所について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- セントラリティは分散型プラットフォームを特徴としている
- セントラリティは企業や政府機関等との連携や支援関係を持つ
- セントラリティは海外の取引所でのみ取引可能
セントラリティは、ICO後わずかな時間でトークンが完売したものの、その後低迷を続けています。
しかし、セントラリティのもつ分散型プラットフォームはニュージーランド政府や各国の企業が注目しており、今後さらに注目を集めていく可能性があります。
セントラリティを取引できる取引所は国内には存在せず、海外でもごく限られた取引所でのみ取引できます。