仮想通貨投資をこれからはじめようとするかたは、まずは仮想通貨取引の特徴を把握しておく必要があります。
なぜなら、仮想通貨取引は他の投資には見られない個性的な特徴があるためです。
この記事では、仮想通貨投資のメリット、デメリットを紹介します。
仮想通貨投資のメリット、デメリット
仮想通貨投資は、株式投資やFX・先物取引などと比較してかなり特徴的です。
それらの特徴は、メリットにもデメリットにもなりえます。
24時間365日取引可能
仮想通貨投資は、通常は24時間365日取引が可能です。
これは、特に土日にしかトレードできないかたには大きなメリットです。
FXや株式投資などは、市場が動いていない土日にはトレードできないため、平日はトレードが難しいサラリーマンなどにとっては稼ぐチャンスが制限されます。
それに対し、仮想通貨投資は土日でも基本的にはできるため、休日を利用してトレードすることが可能です。
ただし、取引所のメンテナンス等の事情により、トレードできないこともあるため、注意が必要です。
いつでも取引できるということは、中断するタイミングを自分で決めないと、延々とトレードし続けることにつながります。
ボラティリティが大きい
仮想通貨投資は、他の投資と比べて、著しくボラティリティが大きいです。
ボラティリティが大きいということは、大きく稼ぐチャンスがあるという意味ではメリットですが、損失が一気に膨らむリスクが高いという意味でデメリットにもなります。
全ての投資においてボラティリティはありますが、仮想通貨投資は特に値動きが激しく、2017年~2018年、そして2020年後半から2021年にかけては価値が1日で10%以上変動することが珍しくありませんでした。
そのような相場でレバレッジをかけたトレードを行うと、負けた時にとんでもない損失につながりかねません。
ストップロスを確実に入れておくなど、相場の急変動に対応することが、勝つために必要です。
送金手数料が安い
仮想通貨は、送金の手数料がとても格安です。
特に、海外送金は手数料が安いだけでなく、とてもスピーディーに行われます。
銀行による海外送金だと、着金まで数日から数週間かかることがある上、手数料は数千円かかってしまいます。
とはいえ、仮想通貨の送金も常に安いとは限りません。
2017年後半、ビットコイン投資が過熱し、多くの取引が日々行われた結果、ビットコインの送金手数料が数十倍~数百倍に高騰し、1週間以上もの取引遅延まで発生しました。
申告分離課税が利用できない
日本で株式交換やFX等のトレードで得た利益は、確定申告の際に申告分離課税が適用され、税率は約20%、さらに損失を最大3年先まで繰り越すことができます。
ところが、仮想通貨投資は雑所得として確定申告する必要があり、利益が大きくなるのに比例して多額の納税を支払う義務が発生します。
損失を翌年に繰り越すこともできません。
税金が高いからと納税の義務を怠ると、高い追徴課税を支払うことになりかねません。
実体がない
仮想通貨は全て、デジタル上にしかないため、硬貨や紙幣、その他の有価証券と違い、実体がありません。
そのため、価値を可視化するのが難しいです。
保管はウォレットで行いますが、数字が動いただけでイメージしにくいかたもいるでしょう。
とはいえ、電子マネーや株券のデジタル化もあるため、さほど違和感を感じないかもしれません。
ただし、ウォレットや取引所に保管している仮想通貨は、ハッキングで第三者にとられるリスクが非常に高く、いったん盗まれると追跡がとても困難なため、パスワードの強化や二段階認証などを活用してセキュリティを高めましょう。
まとめ
仮想通貨投資のメリット、デメリットについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 仮想通貨投資は24時間365日取引可能
- 仮想通貨投資はとてもボラティリティが大きくハイリスク・ハイリターン
- そのほか、送金手数料が安く実体価値がないなどの特徴がある
仮想通貨投資をこれからはじめるかたは、その特徴をよく知っておく必要があります。
まず、24時間365日取引可能なことは、投資に費やす時間を捻出しやすいメリットがあります。
そして、ボラティリティがとても高いため、うまくいけば大きく稼ぐチャンスを得ることができますが、損失も一気にひろがるリスクも同時にあります。
その他、手数料の安さや納税のしくみの違い、完全にデジタル上の物など、株式投資やFXなど他の投資とは異なる点が多いため、仮想通貨投資を始める前にメリットとデメリットをよく勉強しておきましょう。