多くのかたはBinanceの個人口座を開設しますが、Binanceでは別の選択肢として、法人口座を開設することも可能です。
しかし、法人口座開設には多くの手順が必要となり、容易に開設できるわけではありません。
この記事では、Binanceの法人口座開設手順と、Binanceの法人口座を利用する際の注意点について解説していきます。
Binanceの法人口座開設手順
Binanceでは法人口座を開設することができ、個人口座と比較すると税制上優遇されるため、節税対策として法人口座開設を希望するかたもいます。
Binanceの法人口座開設に必要なもの
ところが、Binanceの法人口座は、個人口座と比較すると開設するまでのハードルが高く、だれもが開設できるわけではないため、まずは提出を義務づけられている必要書類が用意できるかどうかをチェックしましょう。
ちなみに、提出する書類は英語などの外国語で記載されている必要があり、日本語には対応していません。
まず、法人を設立していることを証明するために、法人設立証明書または事業登録書のコピー、定款など、公式の会社報告書または政府文書、取締役リスト、取締役やUBO(最終受益者)・トレーダーのパスポートや自撮り写真などが必要です。
さらに、Binanceが法人のアカウントを操作することを申請者に許可するための認証書を発行する必要があります。
認証書は、Binanceの公式Webサイトの例文を参考にカスタマイズしたものを提出します。
他にも、法人の公式Webサイトのリンク、法人の詳細を含む政府の公式Webサイトのスクリーンショット、制裁アンケートなどあり、一つでも欠けると法人口座開設はできません。
個人経営のかたや、法務担当がいない場合などは、法務関係に詳しい弁護士などの専門家に相談すると安心ですが、専門家への報酬が別途必要となります。
これらの書類が全部準備できたら、法人口座開設の手続きを進めることができます。
Binanceの法人口座開設の手続き
まずはBinanceの公式Webサイトより無料アカウントを開設し、ログインします。
その後、個人アカウントメニューより「身分証明」を選択し、遷移したページから「企業アカウントに切り替える」を選びましょう。
すると、企業検証の画面が表示され、企業名・連絡先・登記住所・業種・資金・法人口座を運用する理由などを記載します。
次いで、必要書類を順次アップロードしていきます。
取締役・UBO・トレーダーの情報をアップロードした後、顔認証を行います。
最後に、宣言を熟読し、理解したとチェックを入れ、送信すると法人口座開設手順は完了します。
書類の検証等に1週間程度を要します。
Binanceの法人口座を利用する際の注意点
Binanceの法人口座開設のための準備
Binanceは法人口座開設のために必要な書類が多く、時間やコストが多くかかるため、それを承知の上で準備する必要があります。
また、書類を全て準備し提出したとしても、申請が却下される可能性があります。
却下された理由を確認するには、「確認」ボタンをクリックしましょう。
書類の不備など解決可能な理由であれば、修正後、再度法人口座開設の申請を行うことが可能です。
必要書類の準備には、作成までの時間やコストがかかり、弁護士や司法書士などの専門家に相談するとさらに多くの経費が必要となることを、事前に理解しておきましょう。
Binanceで開設できる法人口座数
Binanceで開設できる法人口座は、一つのみです。
一度認証された法人口座は、削除することができません。
もし、別の法人口座を開設したい場合には、サブアカウントとしてアクセスすることが可能です。
登録するメールアドレスで、すでに個人口座を開設している場合には、同じメールアドレスでBinanceの法人口座を開設することはできません。
その場合は、「認証に合格しました」と表示され、個人口座のままでのみ取引できます。
Binanceでは個人口座から法人口座のアップグレードはできないため、未認証のアカウントで法人口座を開設する必要があります。
まとめ
Binanceの法人口座開設手順、Binanceの法人口座を利用する際の注意点について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- Binanceでは法人口座を開設することが可能
- Binanceの法人口座開設には10種類以上の英語で記載されている書類が必要
- Binanceの法人口座開設は未認証のメールアドレスで行う必要があり、作成できるアカウントは一つのみ
Binanceでは、個人口座だけでなく法人口座を開設することが可能ですが、開設までのハードルはとても高いです。
法人設立証明書や認証書など、10種類以上の書類を作成または準備する必要があり、英語で記載するなど様々な要件を満たさなければなりません。
書類が確実に準備できたら、個人口座とは別の未認証のメールアドレスより法人口座開設の手続きを行いましょう。