「Coincheckつみたて」サービスの特徴と設定手順、注意点

毎月決まった金額を投資する「積立投資」は、ほったらかし投資が可能になり精神的にも安定するので、暗号資産に限らず長期投資家を中心に人気の投資手法です。

Coincheckでも「Coincheckつみたて」というサービスがあり、ビットコインなど暗号資産を積立投資することができます。

そこで、本ページで「Coincheckつみたて」のサービスの特徴や設定手順、注意点について紹介していきますので、積立投資を検討している方は参考にしていただければと思います。

それでは見ていきましょう！

まずは積立投資の特徴やメリットをおさらい！

まず、積立投資は「毎月・毎日など定期的に一定額を投資していく手法」です。

「毎月25日に1万円ずつ投資信託を買っていく」のような感じで、決まった頻度で定期的に一定額を投資していきます。

積立投資自体は手動でもできますが、「購入日と頻度（毎月○日など）」「購入額」「投資対象」を設定しておけば後は自動的に積立をしていってくれるのが積立投資サービスです。

積立投資のメリット

平均購入単価が有利になりやすい

積立投資最大のメリットは、平均購入単価が不利になりにくい点です。

決まった金額で定期的に投資していくので、購入する「量」は価格が安い時に多く、逆に高い時には少なくなります。

感覚的には1万円と5,000円の時に買っているので平均単価は7,500円になりそうですが、積立投資をすることで安い時に多く高い時は少なく買うことができるので、平均取得単価が有利になっていることがわかります。

このように一定額を積立していくことで取得単価を下げる投資をドルコスト平均法といい、長期的に有利な投資ができるようになります。

時間の分散効果がある

また、一度に全額を投資することがなく、毎月なら月ごとにわけて投資することができるので投資時期を分散させることができます。

これにより、高値の時に全額投資して高値掴みをすることがなくなり、投資のリスクを下げることができます。

もちろん、一番安い時に投資金額全額で買いにいくのが最も利益が出るのですが、現実的にそのようなことは不可能です。

なので、長期投資をする際は積立投資を活用して、ドルコスト平均法や時間分散の効果を得ながら資産を築いていくのが基本で重要になります。

手元に多くの資金がなくてもはじめられる

さらに、積立投資は毎月コツコツと決まった額を投資していくことになるので、手元に多くの資金がなくてもはじめることができます。

自分の中で無理のない範囲で積立額を決めておくことで、後は積立額を用意しておけば資産が自動的に積み上がっていきます。

積立日を給料日直後などに設定しておけば、源泉徴収のような形で先取りもできるので、ほとんど負担を感じることなく投資を進めていけるのもメリットと言えます。

投資を自動化できる

また、積立投資は一度設定をしてしまえば後は自動的に投資が行われていくので、投資を自動化でき「ほったらかし投資」が可能になります。

自動化することで手間が少なくなり、投資のことを考える必要がなくなるので非常にストレスが少なくなります。

手動で投資をしていると、価格が上がっても下がっても不安になり、常に価格が気になってしまいます。

投資の経験がある人ほど、自動化できるメリットが実感できるのではないでしょうか。

積立投資はメリットいっぱい

このように積立投資には取得単価を最適化し、投資時期を分散化してリスクを下げ、手元に資金がなくても始められて投資を自動化できる手軽さがあります。

「最安値で全額投資して爆益！」のような派手さはありませんが、着実に資産を構築していきたい人には嬉しいメリットがたくさんあります。

特に投資初心者や投資に時間を割けない兼業投資家の方などに向いた投資法といえます。

「Coincheckつみたて」のサービスの特徴

Coincheckつみたてのサービス内容は以下のようになっています。

積立プラン （積立頻度）	毎日積立プラン：ひと月の予算を日割計算して毎日購入 月イチ積立プラン：毎月（月に1回）積立
積立金額	月々1万円から100万円のうち1,000円単位で設定可能
取扱通貨	ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) イーサリアムクラシック(ETC) リスク(LSK) リップル(XRP) ネム(XEM) ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH) ステラルーメン(XLM) クアンタム(QTUM) ベーシックアテンショントークン(BAT) IOST ENJ OMG
引き落とし	指定の銀行口座から毎月に引き落とし
価格	販売所価格
手数料	無料 スプレッドがあるため実質数％のコストがかかる
スケジュール	毎月10日前後に申込締切、27日前後に引き落とし、翌月10日前後に買付 （毎日つみたてプランの場合は、買付日から毎日積立が始まる） 参考：積立スケジュールと過去の積立日（Coincheck公式サイト）

Coincheckつみたては「毎日積立プラン」「月イチ積立プラン」の2つのプランがあり、毎月積み立てるか毎日積み立てるかを選択することができます。

毎日積立プランは月の予算を決めて、それを日割り計算して毎日積み立てていってくれるので、月イチ積立プランよりも価格変動リスクを抑えることができます。

積立金額は月々1万円~100万円の範囲から1,000円単位で設定が可能なので、自分の積み立てたい額を自由に設定できます。

取扱通貨はビットコインやイーサリアム、リップルなど主要な暗号資産に対応しているだけでなく、国内取引所最多の14通貨で積立が可能になっています。

順次取扱通貨を拡充しているので、最新の情報はコインチェックの公式サイトをチェックしてみてください。

Coincheckの詳細を見てみる

積立投資の設定手順

Coincheckで積立投資をする際の注意点

Coincheckつみたてには以下のような注意点があるため、積立投資をする際は理解しておく必要があります。

価格は販売所価格となる

まずCoincheckつみたてで注意・理解しておきたいのは、積立は販売所価格で行われる点です。

Coincheckには投資家同士で売買をする「取引所」とCoincheckと暗号資産を売買する「販売所」の2種類がありますが、販売所の価格は取引所の価格より不利になっています。
（購入価格は高く、売却価格は安くなっている）

価格の差は時期によってまちまちですが、数％分の価格がスプレッドとして不利な価格となっているため、スプレッド分（売買の価格差）が実質的な取引コストとなっています。

同じタイミングに買うのであれば取引所で買った方が確実に有利になるため、販売所価格での買付となる点は理解しておく必要があります。

毎月の積立日の指定はできない

また、月イチ積立プランの場合、毎月の積立日の指定はできません。

毎月27日前後に引き落としが行われた後、翌月10日前後に買付が行われます。

「毎月末に買いたい」

などはできませんので注意が必要です。

なお、毎日積立プランにすればひと月の予算を決めたら日割り計算して購入してくれるので、月内の価格変動リスクを回避したい場合は毎日積立プランを選択すると良いでしょう。

銀行口座からの引き落としとなる

また、積立金額の引き落としは銀行口座からの引き落としのみとなります。

給与振込口座など、普段使っている銀行口座を引き落とし口座に指定すればあまり不都合はないと思いますが、Coincheckの取引アカウントからの積立購入をすることはできませんので、その点も注意が必要です。

生活口座と投資用の口座を分けたい場合は、積立投資用の銀行口座を用意しておき、そちらに資金を移動＆積立投資の設定を行うのが良いですね。

投資用の銀行口座はあると何かと便利なので、持っておいて損はありません。

引き落とし失敗時には再引き落としはされない

なお、引き落とし失敗時には再度の引き落としは行われず、翌月の積立買付も行われなくなります。

十分な残高を持っておくか、引き落としが行われる27日前後に積立分の残高が銀行口座にあるか確認しましょう。

まとめ

Coincheckの積立投資の特徴や設定手順を見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

Coincheckの「Coincheckつみたて」を利用すれば、ビットコインなど暗号資産を積立投資することができ、投資の自動化やドルコスト平均法により取得単価を有利に投資していくことができます。

プランは「毎日積立プラン」と「月イチ積立プラン」の2種類から選択でき、月に一度購入するか毎日購入するかを選択可能です。

「月イチ積立プラン」の月内の購入日は指定できないので、迷ったら毎日積立プランを選択しておくと間違いないでしょう。

毎月の積立額は1万円から100万円の間、1,000円単位で設定できるので、自分の予算にあわせて自由に積立金額を設定できます。

なお、価格は販売所価格となるため、投資家同士で売買する取引所価格よりは不利な価格で、数％のスプレッド分が売買コストとしてかかってくることになります。

多少価格は不利になりますが、価格変動リスクを抑えつつ投資を自動化できるメリットは大きく、積立投資をしてみたい方はCoincheckつみたてを利用してみてください。

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